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発売日:2005-08
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宗像教授異考録 1 (ビッグコミックススペシャル)
2009-12-17 ▼ 骨太な作品
「のだめ」(二ノ宮知子著)も終わったし、「マネーの拳」、「銀のアンカー」(以上、三田紀房著)も終わって、何を読もうか考えていた。
大英博物館にて「宗像教授異考録」の原画展をやるという報道を見て、軽い気持ちで買って読んでみた。
すると、結構骨太な作品でびっくりした。ちょうど興味を持っていたところとも重なって、はまった。
例えば、遮光器土偶についてであるが、つい先日、亀ヶ岡遺跡を訪問して来たところである(木造駅は見落とした)が、この有名な土器をイタコと結びつけるという発想自体が発想できなかった。
また、ちょうど法隆寺についての番組を見て、救世観音(明治維新までは秘仏の扱いだったそうだ)って妙に気になるなぁと思っていたところに、まさに「聖徳太子」は何だったのかという話は熟読した。
さらに、川中島古戦場や春日山城も昨年、一昨年と訪問してきたが、上杉・武田の戦いを、「金」と結びつけるという発想もできなかった。
中途半端に知っていると言うことは、何も知らないことと同じだと恥じ入る想いだ。
ちなみに主人公の宗像伝奇(むなかたただぐす)は、南方熊楠(みなかたくまぐす)をもじっているのですよね?
2008-01-09 ▼ なぜブレイクしない!
伝奇考シリーズとともにこのシリーズは期待を裏切らない。星野之宣は稀有な才能の持ち主である。綿密な取材力、ストーリーの紡ぎだし方、画力ともにこんなにも凄いものを持っているのにブレイクしないのが、ファンにとっては口惜しい。諸星大二郎と比較されることが多いが、私は星野氏の才能を買う!
2007-06-02 ▼ 帰ってきた宗像教授
このシリーズは大好きです!前のシリーズ『宗像教授異伝奇考』の頃からのファンなんです。
世界各地で語り継がれてきた伝説や神話には、何らかの歴史的真実が秘められている。
それを主人公・宗像教授がとき明かしてゆく…。
いや、フィクションですけどね。すごい説得力があるんですよ。
何より、燃えます!燃えるんですよ!こぶしギュッて力説したくなるくらい(笑)
2007-01-12 ▼ 思いがけない仮説の提示
青森県恐山のイタコと遮光器土偶を結びつけた第一話、百足(ムカデ)と龍の戦い伝説から武田信玄と上杉謙信の戦いに話を広げた第2話、聖徳太子伝説とキリスト日本伝来説を結びつけた第3話、インドの原始仏教遺跡を回りながら、仏陀の教えを考え説く第4話。伝承・伝説や神話と歴史を結びつけ、新しい仮説を提示する宗像教授。どの話も興味深く、絵もうまくてきれいだ。
2006-11-12 ▼ 異端の民俗学者・宗像教授の仮説と考察にわくわくします
古の伝説、歴史上の人物や事件のダブル・フェイス、その仮面の裏に隠された素顔へと迫っていく話にわくわくさせられました。主役は、東亜文化大学で民俗学の教授を務める宗像伝奇(むなかた ただくす)。事件と事件、伝説と人物など、ふたつの事象をひとつに結び合わせてそのものの真の意味を明らかにしようとする宗像教授の仮説がスリリングで面白いっす。
本書にはまた、星野氏の別作品『神南火(かんなび)』の主人公・忌部神奈(いみべ かな)も登場。こういうメイン・キャラの交流、相互乗り入れの趣向も楽しいですね。
「巫女(ふじょ)の血脈」・・・・・・東北の巫女「イタコ」と、縄文時代晩期の土偶とをからめた話。
「百足(むかで)と龍」・・・・・・滋賀と日光に古くから伝わる「百足と龍の戦い」の伝説が、甲斐の武田信玄へと飛ぶ話。
「天平のメリー・クリスマス」・・・・・・群馬県多野郡に伝わる「羊太夫」の伝説が、奈良・飛鳥時代の聖徳太子の謎へと展開していく話。
「大天竺鶏足記(だいてんじくけいそくき)」・・・・・・インドの遺跡をめぐる旅に、ブッダと輪廻思想とがからまる話。
初出は、「ビッグコミック」2004年10月25日号〜2005年2月25日号。私の一押しは、「百足と龍」の戦いの話。
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発売日:2006-06-30
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宗像教授異考録 2 (ビッグコミックススペシャル)
2010-02-04 ▼ 時空を超越する感覚
この巻もいいですねぇ。辻褄を考えたことがないことに、歴史的、民俗学的な見地から辻褄を説明するというのは、ホント斬新です。
この巻は、花咲じいさんや邪馬台国を扱うが、どちらの考察もすばらしい。
花咲じいさんは、根っこは中国の「狗耕田」にあると考えられるが、日本に来てその内容が変質している。
その背景には、犬に対する縄文人と弥生人の姿勢の違いがあるが、江戸時代に日本人は内なる縄文人の要素に覚醒すると言う指摘は戦慄もの。
また、邪馬台国について戦慄したのは、九州と近畿の地名と位置関係の相似である(笠置、三笠、田原など)。全く無関係とは思えないと正直思える。
「鏡を割る」ことについても意味づけされている(二度と生き返らないための呪い)。
「牽牛と織女」の話は2つに比べると難しい。むしろ、ミノタウロスとは何か、ミノタウロスを退治したテセウスとは何かに興味が湧いた。
2006-11-12 ▼ はるか悠久の太古へと思いを遊ばせる風情、ロマンが素敵です
◎「花咲爺(はなさかじい)の犬」・・・・・・花咲爺さんの話から、縄文人と弥生人の古代日本へとさかのぼる話。(「ビッグコミック」2005年3月)
◎「割られた鏡」・・・・・・邪馬台国と女王・卑弥呼(ひみこ)のルーツをたどる話。(「ビッグコミック」2005年4月〜5月)
◎「織女(しょくじょ)と牽牛(けんぎゅう)」・・・・・・七夕伝説の源流を探すうちに、はるか古のギリシア神話へとたどり着く話。(「ビッグコミック」2005年7月〜8月)
殊に、「割られた鏡」の話にわくわくしました。向かい合わせの鏡のように、遠く隔たった土地の名前があまりにも似通っているところ。「へーっ」と、不思議の感に打たれました。宗像教授、危機一髪の話でもありましたね。そういえば宗像教授って、風格が出てきたショーン・コネリーのイメージがあるなあ、なんて。北森 鴻さんの「冬狐堂」シリーズの第2長編『狐闇』を想起させる話でもありました。
「織女と牽牛」の話もその真偽はともかく、不思議なロマンとスケールの大きさに浸ることができましたね。果てしなき時の流れの中、一本の糸が東の伝説と西の神話とを繋げたかのような話の味わい。うん、これも面白かったな。『怪談』を書いた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)がギリシアのレフカダ島生まれだと知ったのも、「へーっ。そうなんだ」と、ちょっとびっくり。
2006-07-02 ▼ 花咲爺、邪馬台国、七夕
舞台をビッグコミックに移して復活した宗像教授シリーズの第2冊目は、昔話、伝説、史実それぞれの独自解釈が描かれています。
舞台が移ってからなのか、時間が経過して宗像教授も歳を取ったからなのか、どうも荒々しさが背景にしりぞき、優しさが滲み出ることが多くなっているようです。
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発売日:2006-07-28
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宗像教授異考録 3 (ビッグコミックススペシャル)
2010-02-21 ▼ 脱帽
たまたま「<出雲>という思想 (講談社学術文庫)」を読んでいて、よく分からないなぁと思っていたところだったので、本巻の「神在月」は、とても興味深かった。
国譲り神話(日本に従来いた神(オオクニヌシ(オオナムチ)とか)が高天原の神(天つ神、アマテラス、スサノオ)に国譲り)を、古代に行われた日本の覇権争いを象徴するものとの見方には一理がある。
海蛇信仰(第1話の人穴でも海蛇信仰とミシャグチを神話が統合したという話が出てくる)の話にも感心。
出雲大社が48mあったというのもすごい。マヤ文明のティカルの4号神殿(741年建造)が65mあるが、石造りでなく木造で、この高さはすごい。
出雲大社の裏にそびえるオオナムチの神体山の三雲山から嵐の日に姿を現したのは何か?
日本海側に存在する縄文時代の8本柱の巨大木造遺跡(三内丸山遺跡など)との関係は何か?
また、神在月の終わりに、出雲から神様が再び帰って行く場所が「万九千神社」というところだそうで、そんなところがあるとは初めて知った。
また、「鬼の来た道」では、「物部」とは何かに迫っている。「物部」氏が何かは、このシリーズで重要なテーマであるだけでなく、日本の古代史でも重要なキーポイントであろう。
製鉄所と鬼伝説がある場所に関連があるという指摘にはどきどきした。銅鐸や銅矛を作って、神事を行っていたのが、物部氏であるという推理が披露される。
また、鬼の角(ツヌガアラシト)の起源は、ユーラシア・シャーマンにあるとする。
つまり、そこでは物(モノ)と霊(モノ)が融合し、鉄の作り手と神事をなす人と鬼、は同一(のグループに属する人)であるということだ。
「人穴」は、甲賀忍者が秘密の自然の通路を知っていて、それを強みの源泉としたというのは、ある意味、歴史のつじつまと合うところがあると感じておもしろかった。
2006-11-13 ▼ 古代の日本へと思いを飛ばすロマンに血が騒ぎました
文庫本二冊を並べた大型サイズで楽しめる星野氏の画力 + 遥か縄文の古代まで一気にさかのぼる歴史の雄大なスケール。頁をめくりながら血が騒ぎましたね。
本書にはまた、『神南火(かんなび)』の主人公・忌部神奈(いみべ かな)がふたつの話に登場、宗像伝奇(むなかた ただくす)教授との競演で楽しませてくれました。目の保養になったシーンもいくつかありました(笑) 収録作品は次の三つ。
◎「人穴(ひとあな)」・・・・・・古代人の蛇信仰と、日本列島の地底を貫く「人穴」の伝説とをからめた話。ジュール・ヴェルヌの『海底二万里』の話の映像がオーバーラップしました。
◎「鬼の来た道」・・・・・・古代の大豪族・物部氏と、「鉄輪(かなわ)」伝説などに見られる鬼のルーツを訪ねる話。宗像教授の学生時代の姿を見ることもできます。学生時代以来、久しぶりに会った友人・若緒(わかお)との話には、しみじみとさせられる味わいもありましたね。読みごたえのある短編でした。
◎「神在月(かみありづき)」・・・・・・島根県・出雲大社を舞台に、古代日本の国つ神たちの神話の謎に思いを馳せ、考えをめぐらしていく話。台風襲来という設定がお見事。これで話の緊迫感が全然違いました。忌部神奈と宗像教授も今回はちょっといい雰囲気。このふたりの微妙な緊張感、そこはかとなくロマンスを予感させてくれるところ、なかなかよかったです。
2006-08-04 ▼ 古代のロマン
本作品シリーズを読むと、日本の神話や歴史にロマンを感じてしまう。脇役として、忌部神奈も登場し、今後の二人の関係にも注目したい。できれば作者に、宇宙を舞台としたSF物も、そろそろ描いて欲しい。
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発売日:2007-01-30
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宗像教授異考録 4 (ビッグコミックススペシャル)
2007-02-05 ▼ 悠久の昔が現代につながってくる面白さ。わくわくしながら、一気に楽しめました
いつもながら、話が数珠つなぎにつながっていくのが面白く、わくわくしながら読んでいきました。単に言葉の音が似ていたりするのを、こじつけているだけじゃないかと感じる人もいるでしょう。まあ、そういう面も感じないではないけれど、それは作者の稚気であり、洒落っ気だと思うのね。むしろ、古代の神話や伝説、伝承などが、巧みに織り合わされ、紡がれていくのを、スケールの大きな嘘八百話として楽しんじゃえばオッケー!なんじゃないかな。
『ビッグコミック』に、2005年から2006年にかけて掲載された三つの話を収録。
サルタヒコの謎を、宗像伝奇(むなかた ただくす)と忌部神奈(いみべ かな)が探っていく・・・・・・「サルタヒコ計画」
幻の八幡神社を探して、教授と宗像三姉妹(樹、瑞、瀧)が地底に赴く・・・・・・「鉄の帝国」
教授と横月(「ビッグ文芸」編集部員)の連載紀行。鬼婆伝説と鉄器文化の関わりを訪ねて歩く・・・・・・「黒塚」
横溝正史『八つ墓村』の大洞窟めぐりのわくわく感に通じる「鉄の帝国」もよかったけれど、一番夢中にさせられたんは、おしまいの「黒塚」でした。鬼婆伝説に、ある一文字を掛け合わせたところが面白く、作者のブラック・ユーモアのセンスと機知(稚気?)が楽しめた作品。話の伏線となる人物を登場させるあたり、心憎い趣向の妙を感じました。
2007-02-03 ▼ 確かに少々歳を取った感のある宗像教授
「異孝録」と名のるようになり、掲載雑誌も変わってからの宗像教授シリーズ第4集です。猿田彦に関わる話、八幡神に迫る話、「安達ヶ原」に繋がる話の3話が収められています。すっかりサブキャラクターとなった忌部兄妹とか、宗像の姪たちも活躍するようになり、宗像論考というよりも、いくつかの論考をいろいろな人間が語るという形になってきています。それはそれで面白いのですが、以前のような宗像自身の力強さは減っているようにも思います。さすがに歳を取ったということでしょうか。
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発売日:2007-02-28
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宗像教授異考録 5 (ビッグコミックススペシャル)
2007-07-15 ▼ これが漫画!
数十年前なら、このようなジャンルは漫画として成り立たなかったと思います。それを切り開いた星野さんの才能はすばらしい(先駆者として諸星さんが要るけど)、連載を確立したことはすごい。
初期の宗像教授から考えると10年以上は過ぎているはずなのに歳をとっていないのはなぜ?姪の瀧が大人の女性になったけど。
で、この巻、内容を納得させるというより、そういう考え方もあるんだな?でした。
中でも、虫愛ずる姫のなかで、宗像教授がフィールドワーク中に玉虫?を捕まえた時の少年のような顔が印象的でした。
しかし、忌部神奈出すぎのような気がします。間違っても神奈と教授が結ばれて欲しくない。教授に相応しいのは青森の津島さんだと思う。
2007-03-01 ▼ 時間を軽々と飛び越えて、古代と現代とを一直線に結ぶ話たち
『ビッグコミック』2006年6月〜7月にかけて掲載された「道成寺」(どうじょうじ)、4月〜5月にかけて掲載された「複合遺跡」、9月に掲載された「虫めづる姫君」の三つの話を収めています。簡単に、それぞれの話の紹介をさせていただきます。
★和歌山県日高川の下流にある道成寺のふたつの伝説と海人族(かいじんぞく)、さらに宗像(むなかた)教授の若き日の思い出を結び合わせた話・・・・・・「道成寺」
★四国の遺跡発掘場所を舞台に、古代より続く土佐物部氏と阿波忌部氏の争いを軸にして、そこに八世紀から九世紀にかけて実在したある人物を絡めて描いた・・・・・・「複合遺跡」
★現代の「虫めづる姫君」と、宗像教授とのひと夏の邂逅を綴った掌編「虫めづる姫君」
話のスケールの大きさが、いかにも星野さんらしいやと感じたのが、「複合遺跡」でした。時間を軽々と飛び越えて、古代と現代とを一直線に結ぶ話の味わいは、まさに伝奇ロマンの星野ワールドですね。この話にはまた、宗像教授の運命の女性、忌部神奈(いみべ かな)が登場します。
20頁あまりの掌編ながら、おしまいの「虫めづる姫君」も素敵でした。虫たちを見つめる女性の眼差しの美しさ、優しさを描いたひとコマが殊によかった。それと、話の中に出てくる「玉虫厨子(たまむしのずし)」のこと。澁澤龍彦氏にきらりと光るエッセイがあります。『ドラコニア綺譚集』所収の「箱の中の虫について」。機会がありましたら、ぜひどうぞ。
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発売日:2007-08-30
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宗像教授異考録 6 (ビッグコミックススペシャル)
2007-10-14 ▼ 異形の力
作者の想像力は素晴らしい。神話や伝説の世界に論拠のある考証が加えられていく。昔話は壮大なストーリーを描き、遺物は生き生きと動き出すかのようだ。
異形の力は計り知れなかったのだろう。
2007-10-07 ▼ 伝奇ロマン
「再会」竹取物語、浦島太郎の話の合成
「テキスト天空の神話」イザナギ、イザナミ、住吉三神
「黄泉醜女」仮面土偶
いくつかのキーワードを元にパズルのように古代史を駆け巡る
伝奇ロマン。
2007-08-30 ▼ 遥かなる時空の宴に遊ぶ
日本の古代人と神話、星、宇宙など、時空を超えた悠久のロマンを織り上げたストーリー。毎度楽しみにしているシリーズですが、今回も飛びつくようにして買い求め、ひととき、古代日本のミステリアスな空間に遊ばせてもらいました。収録作品は、以下の三つ。
■「再会」(『ビッグコミック』誌 2006年11月〜12月にかけて掲載)・・・・・・かぐや姫の話と、浦島の竜宮城行きの話とを結び合わせ、そこに、南九州の古代海洋民・隼人(はやと)の謎をからめたストーリー。本書の中の白眉の一篇。かぐや姫と浦島の話がひとつに融け合う星野版・常世(とこよ)物語に、胸がじんと熱くなりました。話の中で「月」の世界が美しく輝いている著者の名品「月夢(げつむ)」(『妖女伝説2』所収)未読の方は、そちらもぜひ!
■「テキスト 天空の神話」(同 2006年10月掲載)・・・・・・突然の珍事によって、海上を漂流することになった宗像(むなかた)と忌部神奈(いみべ かな)。満天の星空をバックに、宗像の特別講義と忌部のセクシーな姿が楽しめます。それにしても、作者が○○をいきなり落とす荒業にびっくりしたのは、泡坂妻夫の『乱れからくり』以来やなかろうか。一瞬、目が点になりました(笑)
■「黄泉醜女(よもつしこめ)」(同 2007年1月〜2月にかけて掲載)・・・・・・仮面土偶によく似た三角の石板と、黄泉国神話をからめた話。教授と、美人の宗像三姉妹が引っ張って行く、何ともおどろおどろしい話でした。怖かったなあ。話の中に出てくる謎の古代遺跡「トンカラリン」を取り上げている本では、荒俣宏の『新日本妖怪巡礼団 怪奇の国ニッポン』(集英社文庫)も、要チェック!
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発売日:2008-02
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宗像教授異考録 7 (ビッグコミックススペシャル)
2008-11-14 ▼ 伝奇ロマン
いくつかのキーワードを元にパズルのように古代史を駆け巡る
伝奇ロマン。強引な部分もあるが、考えさせられる部分もある。
2008-03-15 ▼ 日本古代の悠久のロマンの調べ。いいっすねぇ
日本の歴史の謎を、宗像教授が仮説をたてて探っていく民俗学ミステリ・マンガ。宗像教授=作者が紡ぐ悠久のロマンの調べが、いいですねぇ。毎回、頁をめくるのが楽しみなマンガです。
西洋の赤ずきんの話と、日本の昔話の底にひそむ残酷味という共通項から、歴史の闇が浮かび上がってくる・・・・・・「赤の記憶」
日本古代の砂鉄の産地に、八犬伝の伝奇をからめ、さらに、宗像教授が講義を受け持っている東亜文化大学の合併話が重なる・・・・・・「砂鉄八犬伝」
岡山県を舞台に、忌部神奈(いみべ かな)と宗像伝奇(むなかた ただくす)が、吉備津の釜の話と、温羅(うら)の伝説の話のつながりをひもといていく・・・・・・「吉備津の釜」
半年ぶりに出た最新刊の本書には、以上、三つの作品が収められています。
なかでも、質・量ともに厚みがあり、「面白いなあ」と読みごたえがあったのが、真ん中に置かれた「砂鉄八犬伝」の話。
硬骨漢の宗像教授の人柄、個性の磁力に、次第に引きつけられていく八人の学生たち。「知りたい」「謎を解き明かしたい」という彼らの探究心にふれて、我が意を得たりという表情を宗像が浮かべるシーン。胸にしみわたる銘酒の旨味と言ってもいいかなあ。そのシーンが、とてもよかったです。
2008-03-06 ▼ 宗像教授シリーズ最高
宗像教授シリーズは昔から大好きなんですが、
今回の本も面白かったです。
●赤の記憶
「赤頭巾ちゃん」と山村のタブーを絡めた話で意外性がよかった。
山村でタブーに触れてしまい、アクションが始まります。
●砂鉄八犬伝
古代の鉄の話と大学再編を絡めた話。
現実的な話を出そうとしたのは判るんだけど
ちょっと子供っぽかったかな。
●吉備津の釜
古代の鉄の話と修験道、さらに大和朝廷まで絡めて、
ダイナミックな話です。
でもアクションは無しで、替わりに忌部神奈さんが出てきます。
宗像教授と少し良い雰囲気になる場面もあったりするけど?
次の巻で、いきなり結婚してたりして。
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発売日:2008-08-29
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宗像教授異考録 8 (ビッグコミックススペシャル)
2008-11-14 ▼ 伝奇ロマン
いくつかのキーワードを元にパズルのように古代史を駆け巡る
伝奇ロマン。強引な部分もあるが、考えさせられる部分もある。
2008-09-01 ▼ 歴史ミステリと伝奇ロマンが融合した面白さにわくわくします
人の謎、家の謎、土地の謎が明らかになった時、そこに絡んでいた遥か昔の、別の謎が掘り起こされ、解き明かされる妙味。歴史ミステリと伝奇ロマンが融合したかのような味わい。私にとって、「宗像教授異考録」シリーズを読む楽しみは、どうもその辺にあるようです。いつもに比べてやや小粒な印象を受けましたが、今回も収録された三つの作品、それぞれに面白かったです。
★北海道札幌〜新千歳空港までの列車の中、宗像教授と姪の瀧(たき)が、相席した鉄道ファンの不思議な体験談に耳を傾ける・・・・・・『廃線』
★新潟の旧家に招かれた宗像教授と忌部神奈(いみべ かな)ほか二名が、旧家に伝わる忌まわしい歴史の真相を探ってゆく・・・・・・『九呂古志家(くろこしけ)の崩壊』
★大分県別府湾に在ったという瓜生島(うりゅうじま)。その伝説に、潜水艇を使った水中考古学を絡め、四百年の時の深淵を一気に結び合わせる・・・・・・『失われた島』
このなかでは、先の第7巻収録の第2話『砂鉄八犬伝』に出ていたある人物が活躍する『失われた島』が、一番わくわくしましたね。海に沈んだ伝説の島を求めて、潜水艇に乗って海底をゆく宗像教授。四百年の時を超えた邂逅。ええなあ、ロマンやねんなあと、ひとりごちたのでありまする。
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レビュー総数 3 件
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発売日:2008-09-30
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宗像教授異考録 9 (9) (ビッグコミックススペシャル)
2009-01-01 ▼ 意外性が宗像教授シリーズの魅力
宗像教授シリーズの大ファンです
今回の本は、シリーズの中では標準的な面白さでした。
でも下手な本より面白いので星五つです。
●鯨神
鯨と来訪神を絡めた話。
物語の終わり方が、欧米の自然保護団体の主張に近くて少し不満。
●雁風呂
忌部神奈さんが「雁風呂」という伝説の謎解きをする話。
宗像教授は少ししか出てこないけど、いい出し方をしています。
●女帝星座
宗像教授が、神話上の人物である神功皇后の謎を解く話。
古代日本とギリシャ神話を絡めるとは意表を突かれました。
この意外性が宗像教授シリーズの魅力です。
2008-10-17 ▼ 圧倒的な存在感
この巻で一番のお気に入りは「雁風呂」です。
宗像教授は僅かして描かれていなく、忌部神奈が主役扱いですが、列車で駅を通り過ぎる神奈が一瞬目にする宗像の姿が印象的でした。それだけで、圧倒的な存在感を感じました。
このシリーズを知らないで、たまたま雑誌を読んだだけの人は何が何やらわからなかったと思うんですが、さすが星野さんですね。あの小さなコマで教授の存在感を最大限に表現してました。
奇抜な論考で結論を出すより、このような情緒的な話も面白い。
以下、駄文!
読者の中には神奈と宗像が結ばれることを想像している人もいるのかな?
でも、ありえないって。だって、神奈は、あの忌部ショウイチロウの妹だもの。そんな義弟関係を教授が受け入れられるとは思えない。
やはり、教授のパートナーは津軽の教え子以外考えられない。(前にも書いたけど)
2008-10-02 ▼ 神話と歴史のロマンが紡がれてゆく星野ワールド。いいですねぇ、この味わいは
日本古代の神功(じんぐう)皇后と、夜空に輝く星座がクロスし、織り合わされる第3話「女帝星座」(じょていせいざ)が素晴らしかった。悠久の時の流れを感じる星のめぐりと東西の神話の世界が邂逅し、ひとつに結ばれる醍醐味。これぞ、星野ワールドならではのロマンやなあと、堪能させられました。さらに、点と線のつながり、文字の相似など、図形や文字にある関わりを見出していくところなんかは、スリリングなミステリに通じる面白さ。わくわくしました。
そのほか、仮面来訪神の風習と海からの来訪神、日本神話のイザナギ・イザナミ伝説をより合わせた第1話「鯨神」(げいしん)、忌部神奈(いみべ かな)の津軽紀行を軸にした第2話「雁風呂」(かりぶろ)を収めた一冊。
このふたつの作品では、忌部と宗像(むなかた)のニアミスにはっ とさせられた「雁風呂」の話が印象に残ります。
『第八集』の単行本が出てから、わずか一ヵ月後となる本巻の刊行。すっかり嬉しくなりましたよ。先の『第八集』も面白かったけれど、私は本書のほうが、さらに出来がいいのではないかなあと。
てことで、評価は五つ星。
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レビュー総数 4 件
レビュー評価 
発売日:2009-02-27
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宗像教授異考録 10 (ビッグコミックススペシャル)
2009-12-18 ▼ パズルのように古代史を駆け巡る伝奇ロマン
「巨木漂流」2007年の新潟県中越沖地震、出雲大社の本殿、
火焔土器=火山噴火説
「ちいさきものの手」縄文時代中期の手形・足形の出土品、忌部神奈
「女帝陛下の百合若大臣」百合若大臣と、ギリシアの神話(古典)、「ユリシーズ」
武内宿禰、日韓の領土問題、竹島、武島
「権現の馬場」馬頭観音を祭る社、木曽馬の突然の死、高月の輪芝
「女帝陛下の百合若大臣」は幾つかの話が合わさっているので話についていくのが
大変。困った時の武内宿禰が登場。
いくつかのキーワードを元にパズルのように古代史を駆け巡る
伝奇ロマン。
宗像教授は民俗学者であるが、宗教学、歴史学、民族学も混ざっている。
縄文人、神話時代、記誌時代と混在している。
強引な部分もあるが、自分が知っているキーワードが存在していると
楽しく、考えさせられる部分もある。
2009-03-28 ▼ 読ませてくれますが
ものすごく読ませてくれますが、だんだんパワーが落ちて行ってる感じです。
もっと突き抜けたものが読んでみたいです。
2009-03-04 ▼ 民俗学にまつわる謎解きの妙味が薄れてしまっていたのが残念
いつも楽しみにしているシリーズですが、今回は、話にいまいち馴染めないもどかしさ、分かりにくさを感じました。民俗学ならではの謎解きの妙味が薄れているというか、現代の諸問題に力点がかかり過ぎてバランスが崩れてしまっている気がしましたね。正直、これまでの巻と比べると、評価は低くなってしまうなあ。残念ですけれど。
星空をバックに弓矢を引き絞る古代人と鷹を描いた扉絵が素敵で、大いに期待させられた第3話「女王陛下の百合若大臣(ゆりわかだいじん)」。我が国に古くから伝わる説話「百合若大臣」の話が、明治時代の作家・坪内逍遥を懸け橋として、古代ギリシア神話のオデュッセウスの物語につながっていくストーリー。中盤から話がごちゃごちゃと分かりづらいものになってきて、??と首をひねりながら読んでいたところに、韓国との領土問題が突然浮上してきて、うーん・・・・・・。滑り出しは快調だったストーリーの予想外の大破綻に、がっくりきてしまいました。
でも、本書収録の四編すべてが面白くなかったかといえばそんなことはなくて、第1話「巨木漂流」の話は、なかなかよかった。「出雲の海岸に流れ着いた100本近い巨木は、一体どこから流れてきたのか?」にはじまる出雲大社絡みの謎を描いた話の経糸(たていと)と、忌部神奈(いみべ かな)らしくない寂しげな風情に端を発する話の緯糸(よこいと)が縒り(より)合わされ、紡がれてゆくストーリー展開。破壊と死のあとに命はふたたび芽吹くという、自然の大いなる循環と再生の恵みが描かれていたところ。心に響くものがありました。
このほか、「巨木漂流」の後日談とでもいった趣の掌編「ちいさきものの手」。宗像伝奇(むなかた)と姪の瀧(たき)が、長野の木曽馬の地を訪れる「権現(ごんげん)の馬場」。以上、ふたつの話が収められています。
2009-02-28 ▼ ちよっと失速気味
いつものように、民俗学の『推理』を楽しみにしていたのですが、今回はどれもイマイチ。
伝説の謎より、現実の人間関係や社会問題に比重が寄っているためだと思われます。
前巻で卵巣癌が発覚した忌部神奈と宗像教授とのやりとりが大きかったり。
『百合若大臣』と『オデュッセイア』の関連性について始まった話が、日韓の領土問題になったり。
木曽地方で馬が怪死するという伝承の謎を解明する話が、脱サラ牧場主と小学校の保健の先生、剛毅な大地主たちの話になってしまったり。
どうも今回、宗像教授の存在感が薄いです。
なので★3っつです。
9巻からこのシリーズ、近頃低調です。
ネタ切れという感じではないのですが、前ほどアツい展開、感動する謎解きが少なくなってきています。
次に期待…してもいいのかな?
◎お気に入りの1コマ
P.209、上段・右。汚染された森を処分するため、処理班が到着。
地主さんだけでなく、防毒マスク装備の火炎放射器部隊まで木曽馬に乗っている姿がシュールです。
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発売日:2009-07-30
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宗像教授異考録 11 (ビッグコミックススペシャル)
2010-02-20 ▼ 最初の面白さから・・
レビューの星に期待して読んでみましたが、刊行当初の面白さよりは落ちてきているように思われます。刊行速度を落としてもいいので、もう少し、面白さを練って欲しい。
2009-11-05 ▼ 今回は哲学的
私は宗像教授シリーズの大ファンなんですが、
今回の巻は哲学的で、せっかくの漫画の良さを
生かしていない感じがしたので星4つです。
内容については他の方のレビューの通りですが、
もし同じ内容を酒見賢一なみの文章で書いてあったら
とても面白かったろうに、という感想です。
下手な漫画よりは面白いけど、宗像教授シリーズにしては
少し残念だったな。
2009-08-01 ▼ 悠久の調べを奏でる伝奇ロマンの味わいに、毎度、わくわくさせられる漫画です。
古(いにしえ)の伝説や神話の不思議を取り上げ、その謎を宗像教授が探っていくと、やがて、ひとつの絵柄が立ち現われてくる話の妙味。悠久の調べを奏でる伝奇ロマンの味わいに、毎度、わくわくさせられる漫画です。
★伝説の巨樹“扶桑”は、日本にあったのか!? 病院のベッド上で、古代日本の光景を宗像が語る・・・・・・「扶桑伝説」
★稲荷(いなり)と古墳のつながりを追っていく話と、宗像の若き日の話がオーバーラップする・・・・・・「無限回廊」
★中国の“宝誌和尚(ほうしおしょう)”の伝承からはじまった話が、途方もない所に行き着く・・・・・・「裂けた仮面」
第十一集となる本巻には、以上の三つの話が収められています。
なかでも面白かったのが、第3話として収録された「裂けた仮面」。縦に割れた顔の真ん中から別の顔が覗いている扉絵の写真からインパクトがあったのですが、雄大なスケールで跳躍する伝奇ロマンの一編として、これはわくわくしましたねぇ。
本シリーズの第一集に登場したお坊さんの亜南(あなん)くんが再登場。SFちっくな、壮大な星野ワールドが楽しめる話です。著者がある“もの”を落っことすと、それが巨大な絵柄のひとつになるシーンには唖然としてしまいました。「うわあーっ! やるもんだなあ」という、この驚き、この嬉しさは、泡坂妻夫の『乱れからくり』に接した時に通じているかもしれない(笑) 著者の高笑いが聞こえてくるようなこの遊びに、パチパチと手を叩きたくなりましたよ。
あと、本書を読んで実際に行って歩いてみたくなったのが、京都の伏見稲荷大社。表紙カバーのイラストにも描かれている千本鳥居の回廊を、いつか歩いてみよう! 朱塗りの鏡を持って歩いたら、何か不思議なことが起きるかな?!
2009-07-31 ▼ 宗像教授の妻子の謎が明かされる!
宗像教授の妻子が亡くなった事は既に明らかですが、この第11巻ではその詳しい事情が明らかになります。
「扶桑伝説」
中国由来の巨木「扶桑」の伝説を病床の宗像教授が解き明かします!
話は人類文明よりも遥か昔、数千年前の巨木、メタセコイアの珪化木を中心に展開されます。
珪化木とはいわば木の化石で、古代人がそれを見て巨木伝説を生み出した、というのです。
中国各地や日本各地に巨木伝説が残るのも、この為だそうです。
超古代から伝説が生まれるとは、ロマンですね!
「無限回廊」
この話ではとうとう宗像教授を襲った過去の悲劇が明らかになります。
そう、妻子が亡くなったお話です。
宗像教授は過去に同じ先生の下で学んだ旧友と再会、謎解きを頼まれます。
伏見稲荷に代表される蛇、鏡、朱色、狐、稲荷、稲妻などの関連です。
この旧友高南先生が、かつて宗像教授の奥様を愛された方だったのです。
いわば恋敵。
そして物語は誰も望まなかった悲劇の展開へ。
宗像教授の手元には、トレードマークの一つであるステッキが残ります。
「裂けた仮面」
かつて一緒に旅をして、そこで落命した亜南青年の三回忌を弔うため訪れたお寺が舞台です。
参考宗像教授異考録 1 (ビッグコミックススペシャル)
大昔中国で数々の奇跡を起こした宝誌和尚、果ては顔を半分に割り中から観世音菩薩を出現させたといいます。
その隠された仏像がこの寺から発見されたというのです。
顔を裂き、中から菩薩を出現させようとする仕草に宗像教授は関心を引かれます。
かつてインドで遭遇した不思議な体験・・・。それを思い起こさせるのです。
人間とは、真理とは・・・宗像教授は深く自分に問いかけます。
宗像教授の数々のお話は、漫画的であり、突飛もないものかも知れません。
しかし、想像力は自由であり、古代へのロマンは誰もが持って良いものです。
漫画という親しみやすいメディアで、分かり易く、時には大胆に推理を展開する宗像教授シリーズは、私の考古学へのロマンをかき立ててくれます。
特に此の第11巻では宗像教授の家族を奪った秘話が描かれており、宗像教授の過去への断ち切れない想いを痛切に表現しています。
是非、ご一読下さい!!
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レビュー評価 
発売日:2009-12-26
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宗像教授異考録 12 (ビッグコミックススペシャル)
2009-12-27 ▼ 失速
最近の異考録は伝奇考や異考録前半巻にあった
盛り上がりがなくなってしまったように思います。
以前なら考察が物語を構成する要素になっていたのに
最近は考察とストーリーがくっついていない印象を受けます。
例えば今回の七人みさきの話はぶっちゃけてしまえば
教授がいる必要がないというか、語る必要がないというか(身も蓋もない言い方ですが)
やっすぅぅぅぅぅい人間ドラマと伝承を無理やり絡めようとして失敗している気がします。
あと恋愛ネタもちょっと勘弁……ライバルでいてくれたほうが面白いです。
#勝手なボヤキ
伝奇ミステリー・謎解き「だけ」を長く続けるのは大変だと思います。
(トンデモ理論にホイホイ飛べない意味で)ネタもある意味有限です。
だから異考録10巻以降は新しい表現に挑んでるのかな?
個人的には刊行ペース落としてもいいから、骨太な謎解きに戻ってくれないかなぁと。
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発売日:2010-05-28
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宗像教授異考録 13 (ビッグコミックススペシャル)
2010-07-04 ▼ 伝奇考 第6集 『夢と知りせば』 の7年後の出来事
○ 若き日の宗像が恋した女性、高群真智。
彼女の形見が投げかける源氏物語の謎に教授が挑む、第1話・・・源氏物語昆虫記。
伝奇考file32『夢と知りせば』の中では語られる事のなかった真実が、作中で明らかに。
○ 中朝国境・白頭山に噴火の兆候が・・・!? 中国から学術調査団が来日、
同行した宗像教授がひょんな事からある事件にまきこまれる、第2話・・・赤神黒神。
最近のこのシリーズ、かつてのグイグイ読ませる迫力は影を潜め、しっとり叙情的に
なってきました。ともあれ教授とともに巡る歴史や伝説の旅は、相変わらず何か特異な
異次元体験のよう。
稀有な漫画です。
2010-06-06 ▼ 源氏物語を改めてきちんと読むべきかと思わさせられた
『異考録』になってもう13集。コンスタントに描き続けられているのは読者としてうれしい限りです。発表誌をかえてから時にロマンと言うよりリリシズムのような話が増えたようにも思っていましたが、この13集はどちらかというとそんなタイプの話が2つ収められています。
特に源氏物語を素材にした話は民俗学のダイナミズムと言うよりは紫式部やそれ以前の日本の伝承の解明の中に悲しさが見え隠れして、いつもの雰囲気と違っています。これはこれでまたいいのですが。
2つめの話は日本だけでなく中国、朝鮮半島を股に掛ける話かと思って読み進めると、こちらもダイナミズムと言うよりは妙に女性性を感じさせられました。
長い話なので、いくつかのタイプがあるのはストーリーにバラエティを持たせるという意味でも良いとは思うのですが、今回は少し偏った印象です。
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