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Amazonレビュー
2010/02/13
「ハッカー精神が溢れる傑作」
天才ハッカーを主人公とした本格的なハッカー小説(ハッカー小説なんてジャンルがあればだけど)。
大学時代、ハッキングで逮捕され、3年の服役後、今は平凡なプログラマとして生活している「プロメテ」。そんな彼が逆にFBIにスカウトされ、対サイバーテロ組織の一員として活躍するという話。
著者の福田和代氏はSEの経験があるということなので、この辺のシステム周りの話は得意なんだろう。読んでいてもコンピュータやシステムに関する知識の豊富さが窺われ、それがこの小説にリアリティを与えている。
しかし、この小説の本質は、ハッキングの技術の披露にあるのではない。作品の中でも、ハッキングの場面は何回か出てくるけど、それほど細かい技術の描写はない。ハッキング好きにはそこがちょっと物足りないところだけど、むしろ、ハッカーらしさは、そこにあるのではない。詳しくは書けないが、「情報は自由になりたがる」というハッカー精神がこの小説のメインテーマなのだ。
決して、ハッカー(この場合はクラッカーと言うべきか)を礼賛するつもりはないけど、その精神には惹かれるものがある。そういう意味で、この小説は正統なハッカー小説なのだ。
面白かった。
2010/02/11
「ネットワーク上の知恵比べに思わず引き込まれる」
ネットワーク・コンピューティングの普及と共に社会問題となっているハッカー(クラッカー)の存在を扱い、生き甲斐を見つけ難い現代社会への警鐘とも思える内容である。
ネットワーク上の知恵比べを基調としたストーリー展開には、かつてIT技術者であった著者の専門知識が遺憾なく発揮されており、その道の専門家が読んでも十分納得できるものと思う。
舞台となっているアメリカに赴き入念に取材調査されたに違いなく、情景描写には説得力があり思わず引き込まれてしまった。
後半に現れる手に汗握るアクション場面展開は、映画化・TV化されて動画で見てみたいと思った。
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