『源氏物語〈第6巻〉宿木~夢浮橋 (ちくま文庫)』
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Amazonレビュー
2010/01/11
「最終巻が一番面白い」
最終巻だが俄然面白い。光源氏の息子とされているが、実は柏木の息子にほぼ間違いないあの薫クンが「中の君」にしつこく接近する様が非常にいやらしい。大塚ひかりセンセの「ひかりナビ」も絶好調で、ここで充分「イケます」「抜けます」、頼れます。女二の宮なる16歳のギャルと結婚しようというのに人妻が好きな薫、今や「奇妙な男」から「気持ち悪い男」になってしまっている。中の君はこの「女々しい」薫を突き放したいばかりに、浮舟のことを漏らす。するとこの薫、今度はこの浮舟に接近、ついには宇治に拉致してしまう。浮舟の悲劇はさらに続き、薫を装った匂宮に犯される、いやはやなんとも。
薫と匂宮、二人のスケベ人間の間をゆれる浮舟はついに・・・・・。
身分差を伴う格差社会のコミュニケーション・ブレイクダウンとメロドラマを背景に、東国の実力者の姿がちらほら見えいよいよ武士階級の出番が伺われる中世日本の重要なターニング・ポイント。これをさりげなく描く作者紫式部の歴史観、すごい。また、この「宇治十帖」、尻切れトンボで終わっているのも極めて現代的で面白おかしな21世紀風物語ではないだろうか。
古典新訳ブームの中、ついに全6巻にもわたる「源氏物語」の現代語訳を読み終えることが出来たが、それもこれも、大塚ひかりセンセのナビゲーションに依るところ大である。過去何度か繰り返された現代語訳であるが、大塚訳はそれらの中でも特異な位置を占めている。いつの日か再読してみたい好新訳であること、間違いない。
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本の情報 |
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この本は当サイトに登録されています。 Amazonとの情報同期日 2010/03/18 [更新]
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著者出版リスト |
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大塚 ひかり
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[著者分類] エッセイスト・コラムニスト
[プロフィール] 大塚 ひかり(おおつか ひかり、1961年2月7日 - )は、日本の古典エッセイストである。「大塚」は、結婚前の旧姓である。神奈川県横浜市生まれ、早稲田大学第一文学部史学科(日本史)卒業後、出版社に勤める。1988年、失恋体験を綴った『いつの日か別の日か—みつばちの孤独』(主婦の友社)でデビュー。装丁は佐藤雅彦 (メディアクリエーター)|佐藤雅彦が手がけた。1991年、平安朝古典を題材にした『愛はひき目かぎ鼻』(NTT出版)を、1994年、『源氏物語愛の渇き』(ベストセラーズ、ワニの選書) を刊行、『源氏物語』を中心にした古典エッセイストとしての地位を次第に確立した。 セックス、下ネタ、マンガなど関心分野は広く、富野由悠季もその愛読者だという。2007年11月23日TBSラジオ&コミュニケーションズ|TBSラジオ「ストリーム_(TBSラジオ)|ストリーム」コラムの花道のコーナーに出演。2008年11月より『源氏物語』の新しい現代語訳の刊行を開始した。現在は結婚していて、1人の娘がいる。また、ネコ|猫2匹、犬1匹も飼っている。犬や猫の肉球のある前足を「ポポ手」と呼び、自身のブログも「ポポ手日記」と題されている。*『いつの日か別の日か みつばちの孤独』主婦の友社、1988*『愛はひき目かぎ鼻 平成の平安化』エヌ・ティ・ティ出版|NTT出版、1991**のち改題『愛のしくみ』角川文庫*『『源氏物語』の身体測定』三交社、1994**のち改題、加筆『「ブス論」で読む源氏物語』講談社+α文庫 by Wikipedia (⇒すべて表示)
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