この本をクリップしている人 (1 人)
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Amazonレビュー
2010/03/03
「究極の人間と科学」
ここに描かれている物語の、一つひとつのストーリーを紹介することは敢えて避けますが、そのいくつかはテクノロジーの進化により全くの絵空事とは言えなくなってきていると感じます。
平凡や無名であることが罪であるかのような、ある種扇動的な価値観の世の中が個々の人間をどれだけ追い込んでいるか、感覚が鈍麻したわたしたちには時としてそれを意識することすら難しい。この作品集は、hamachobiさんが慧眼をもってご指摘されている通り、「進んだ科学技術も結局はそれを使う人間次第」ということを思い知らせてくれます。しかし、そのような観点から作られた物語がしばしば悲劇的な結末や予見に終わるのに対し、本作品の優れている点は、悲劇とかハッピーエンドという次元を越えたところで、読んだ人に温かい希望と勇気、そして人を思い遣る心を与えてくれることだと思います。
2010/03/01
「近未来の科学技術をネタに描く心温まるSF」
「スキエンティア」とは「知識」、「科学」の女神を意味する。この連作コミックに登場する超高層ビルの屋上に立つ女神像。科学技術の進歩の象徴だ。
このコミックは、科学技術が進歩し、今日では実現出来ていないようなツールを題材に、それに絡む人々の人生を温かく描いている。
どれも、読後感が良く、読んでいても心地よい。
特に最初の「ボディレンタル」は士郎正宗の「攻殻機動隊」の世界そのまま。それを、自殺しようとしている女性と全身が麻痺している女性との人生を絡め、泣けるほどいい話に仕上げている。
その他も、進んだ科学技術も結局はそれを使う人間次第という科学倫理の観点からも、考えさせられることが多く、感動的な作品だ。
面白かった。
2010/02/03
「人の可能性にチャレンジした作品」
「あなたがむなしく生きた今日は、昨日死んで
いった者があれほど生きたいと願った明日」
こんな言葉がある。
人はよく他人と比較して「どうして自分だけが不幸」
「どうして自分ばっかり」と言う。
けれどもそれは自分が勝手に思っているだけで、そんな
ことすら思う余裕もない人もいる。
この本に収められている作品は、生きる価値を見出せ
なかった人、自分だけが不幸だと思っていた人、そんな
人々がひょんなきっかけから人生の転機に気づく内容が多い。
あと一歩が踏み出せたら人生が幸せになる、ということに
気づき、実行した人達の話だ。
そしてそれは決して絵空事ではない。
変えようと思えば人生変えられるんだ。
そんな人生の可能性を教えてくれる作品だと思う。
それに気づいたあなたを、スキエンティアタワーの女神は、
今日も優しく見守ることだろう。
2010/02/01
「ありえそうな、でもまだ無い(かもしれない)」
スキエンティア(scientia):知識 または 科学
ボディレンタル/媚薬/クローン/抗鬱機/ドラッグ/ロボット/覚醒機
…どういう技術があればこういうものが実現可能なのか?という所も興味はあるのだが、それはさておき…
それよりもこのマンガの中では、コレらを使うとこんな風になる(かもしれない)よ?と言われている様でもある。
幸せと不幸せとは紙一重、かな?
同時発売された美咲ヶ丘ite 2 (イッキ コミックス)が余りにも普通すぎる内容だったのとは対照的に、こっちの方が思いがけない(幸せな)結末でお話が終わるので、何ともアツいものがこみ上げてきてしまった。
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