この本をクリップしている人 (1 人)
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Amazonレビュー
2010/02/12
「ストーリーテラー」
ラスト『世界の終りにたった一人で』が秀作です。
大女優・森○子さんのような高齢の絵画作家と、主人公の父母も取り巻く因縁が鮮やかなタッチで描かれます。私の物語の予想を裏切る、素晴らしいラストです。こういう素晴らしい物語が、繊細な絵で描かれているので、萩尾望都さんのファンはやめられません。
『青いドア』のなかのセリフ、「人の縁とは業」という下り。
体を悪くした主人の両親の面倒を、これからみなくてはならないという重荷が目の前にある私にとり、とても心にしみる一言でした。主人とは縁があって結婚したわけですが、彼の親とも何かの「業」で、私に与えられた運命なのでしょうね。
今後もこのシリーズは続きます。主人公の生方正臣さんがどんどん若返っていくのがちょっと気になりますが、今後もとても楽しみにしております。
2009/12/27
「作品にプロットは1本」
と著者に教わったと記憶しています。その意味で、「オイディプス」と「スフィンクス」とは、鮮やかな連作になっていると思います。ユーリ、阿修羅、オイディプス。何かに気付かなくてはならないし、気付いた後も生き続けなくてはならない歩行者ですね。もののあはれ、かなあ。
2009/12/18
「待ちに待ったシリーズ2冊目だけれど」
長く待ち過ぎたのだろうか。1冊目よりもインパクトが少なく、少々物足りない。
題名のスフィンクスが象徴するように、女性性の様々な側面を背景に物語が進行する。
神話に題材を取ったオープニングよりも、
しみじみと人生を俯瞰するパズル合わせか謎解きのような、エンディング、
「世界の終わりにたった一人で」と「海の青」は、短編小説の様で面白い。
残念なのは往年のストーリーテラーとしての語り口はともかく、
絵柄が大雑把になってきて、かつての繊細な美しさが見られないこと。
これは長年のファンにとっては共に年老いているだけに、
何とも言い辛いのだが、作風の変化としても受け入れ難い部分もあって、星を減じた。
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