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Amazonレビュー
2009/12/30
「非常に人間くさい」
最近の漫画の主人公は『自覚している天才』か『自覚してない天才』のどちらかが出てくるのが多いけれどこの作品にはそんなスーパーマンは出てきません
オススメは表題作の「湾岸列車」、それと「マーガレット」、そして作者のあとがき「謝辞と解説を添えて」です
「湾岸列車」
間違いで夫を殺されたどこにでもいる婆さんがヤクザに復讐する話。
こう書くとアクション物やバイオレンス物だと思われそうですが、派手な部分はなく「静かな怒り」をテーマに書かれている感じです。
これがデビュー作というのだからスゴイです。
「マーガレット」
大家族の長女が自宅にTVの大家族特集の取材を受ける話。
ドタバタコメディーではなく、主人公は家族と友人にも不満を持っている設定。
読んでて一番気に入った作品。
「謝辞と解説を添えて」
あとがきとして巻末に文字のみで2ページ収録。
他の作品が手足だとしたらこのあとがきは脳にあたるのかも。
この2ページの存在はこの本の価値を一気に高めています。
2009/11/20
「凄いよコレ」
素っ気無いほどのなんでもないような台詞とコマ運びの積み重ねによって形作られるこの圧倒的なドン詰まり感。
努力はかならず報われるだの生きてればきっといいことがあるだの、あらゆる空虚な綺麗事を拝し、それでもラストにかすかに覗かせる希望。
ひとコマの無駄もない圧倒的な完成度。物憂げでありながら力強い筆致。
これがデビュー作ってもう吐き気がするほど凄い。
後続作もフォローしたくなる作家の登場だ。
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