『神の犬 (ビッグコミックススペシャル)』
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Amazonレビュー
2009/12/18
「谷口ジロー動物漫画の傑作。前作「ブランカ」を読んでから読むべき一冊。」
傑作「ブランカ」の続編として、96年に発表された作品。「ブランカ」が描かれたのが85年だから、10年後に描かれた続編であるが、前編に劣らない傑作だ。
10年の間に著者の作風(原作なしのオリジナル)も、劇画的な要素の濃いものから、心の機微に触れるようなものに変化してきたので、本作も、ブランカの子である「タイガ」「ナギ」と人間の心のやり取りを重視した、前作以上に奥行きの深いストーリーとなっている。しかし、「ブランカ」と本作「神の犬」に優劣はつけることが出来ない。「ブランカ」を読んでこそ「神の犬」の素晴らしさも引き立つのである。
この作品の魅力は、ストーリーとともに谷口ジローの圧倒的な画力で描かれる「タイガ」と「ナギ」にある。その動き。その表情。その仕草。完璧である。唸るしかない。
動物、あるいは動物と人間というテーマは、谷口ジローにとって大事なものである。短篇を中心として作品も多いが、前編の「ブランカ」、そしてこの「神の犬」はこのテーマを描いたものとしては代表作の一つといえる。
著者の作品に「餓狼伝」というプロレスラーと空手家の闘いを描いたものがある。その“単行本”のあとがきで原作者の夢枕獏が『谷口さんは、プロボクサー、アマレスラー、プロレスラーの肉体の違いをはっきり描き分けられる稀有な作家である』と記しているのだが、谷口ジローは『人間ばかりではなく犬の肉体と表情の違いをはっきりと描きわけられる作家』でもある。それは、著者の飼っていた犬が老衰で徐々に弱って死んでゆく様子を描いた「犬を飼う」という作品との比較でも知ることが出来る。
この作品は、その後文庫化されたこともあり、単行本の入手は難しい状況にあったのだが、やはり谷口ジローの絵は単行本で味わうべきだと思っていたので、この単行本としての復刊はファンとしては非常に嬉しい。
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本の情報 |
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この本は当サイトに登録されています。 Amazonとの情報同期日 2010/03/21
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著者出版リスト |
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谷口 ジロー
12 users [出版リスト] ⇒[クリップ本Ranking]
[著者分類] 青年コミック作家
[プロフィール] 谷口 ジロー(たにぐち ジロー、男性、1947年8月14日 - )は、日本の漫画家。鳥取県鳥取市出身。鳥取県立鳥取商業高等学校|鳥取商業高校卒。高校卒業後に一時京都で会社勤めをしていたが、漫画家を目指して1969年に上京、石川球太のアシスタント (漫画)|アシスタントとなり漫画の技術を学ぶ。1971年、『嗄れた部屋』(「ヤングコミック|週刊ヤングコミック」)でデビュー。その後上村一夫のアシスタントを経て独立。以後関川夏央ら漫画原作者と組み、ハードボイルドや動物もの、冒険、格闘、文芸、SFと多彩な分野の作品を手がける。絵はジャン・ジローやフランソワ・シュイッテンなどのバンド・デシネの作家に強い影響を受けており、インタビューでは「日本で一番影響を受けているんじゃないか」と語っている(ティム・リーマン『マンガマスター』美術出版社、2005年)。1991年の『犬を飼う』では中流家庭の日常を題材にして新境地を開き、これ以降は人と動物、人と人とのつながりをテーマにした日常的なドラマも多く手がけるようになった。小津安二郎風とも言われる『歩くひと』や久住昌之を原作者としたユーモラスな作品『孤独のグルメ』などの翻訳を期に海外でも評価が高まり、ヨーロッパでも数々の漫画賞を受賞している。カルティエの2007年 - 2008年の広告を複数の画家とともに担当しており、本国フランスのブティックではカルティエに関する漫画の入った小冊子が配布されている。* 1992年 - 第37回小学館漫画賞審査員特別賞(『犬を飼う』) by Wikipedia (⇒すべて表示)
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