この本をクリップしている人 (1 人)
⇒すべて見る
#この本をクリップしている人はこんな本もクリップしています
Amazonレビュー
2009/12/25
「大きい版で読みたい」
『通販生活』で読んでいるときは、全く違和感がなかったのだけども、
こうして1冊にまとまると、少し力が足りない感じ。
もう少しボリュームが欲しい分、あとがきが充実している。
しかし、この作品は文庫では駄目だ。
せめて『通販生活』と同じ版。もっと大きくてもいい。
1日1コマしか描けないほどの緻密な絵を、存分に楽しみたい。
3,000円までは出すから、画集みたいな形で出してほしいな。
2009/12/05
「漫画は85Pしかありません」
前回の「孤独なグルメ」がとてもよい本だったので、この本も狙っていたのですが、なんとなく二の足を踏んでいたところ文庫本発売となったため、勇んで購入。
久住氏+谷口氏のほのぼのした淡白な描写のなかに潜むそこはかとない情味のようなものは確かにあり、「これこれ」と思いはしたが、かなり薄味といえます。
全127ページ中漫画部は85ページでボリュームも少ないせいか、いまいち主人公の人となりが立ちのぼってこない。30歳中頃にしては枯れすぎてやしませんか?
食べ物とか、なにか本能に直結したスパイスがないと、久住作品は淡白がちになるような気がしました。
ま、それでもいいんですけど、ともかくもっと読みたかった!
ページ数が少ない!
2009/11/06
「不思議な安らぎと懐かしさを感じた漫画です。」
忘れ難い漫画『孤独のグルメ』(扶桑社)でタッグを組んだふたりが、自分の好きなようにのんびりと歩く散歩の面白み、散歩の楽しみをテーマに描いた作品。一話八頁の作品が、全部で八つ、収められています。「エジソン電球」「品川の雪駄(せった)」「古絵本」「ヒッピー祭り」「真夜中のゴーヤ」「犬と軟球」「ハーモニカ横町」「目白のかき餅」の八つの話。
話の主人公は、東京の吉祥寺に住んでいるサラリーマン、上野原(うえのはら)。彼が東京界隈をぶらりと歩くうちに、なんか面白そうな店を見つけて立ち寄ったり、妙に心地よい路地裏の魅力を発見したりするという、ただそれだけの話です。ただそれだけの話なのに、これがいい味出しているんですね。東京にまだ、こんな店や空間が残されていたんかなと。ホッとするのとともに、不思議な安らぎと懐かしさを覚えました。
巻末の「原作うらばなし」で久住(くすみ)昌之が語っているとおり、作画・谷口ジローの絵のタッチ、雰囲気を持った絵の魅力が素晴らしいですね。なかでも、「第五話 真夜中のゴーヤ」の中、主人公が歩く夜の町の絵は見事だったなあ。人みな寝静まり、明かりがぽつぽつと灯る通りの絵が、詩情をたたえて描かれている。本の中にすーっと誘いこまれるような気がしました。
残念だなあと思ったのは、セリフの字がちっちゃくて読みづらかったのと、絵の魅力はやはり薄まってしまっているんだろうなってこと。文庫版サイズに縮小している本の制約上、これはどうしても仕方ないことなのですが・・・。逆に考えれば、オリジナル本を大幅に縮小していながら、これだけの絵の魅力、絵のたたずまいが残されているのは貴重なのでしょう。八つと言わず、せめてあと四話くらい、作品を読みたかったなあ。それが一番、残念だったかも。
|