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Amazonレビュー
2010/02/02
「キャクストン少佐」
どんな結末が待っているのかと楽しみだった。
そして、ロベルタが救われる形でのハッピーエンド。
手榴弾の産卵以来ファンになった私には良いのだがw部下をわんさか殺されたのみならず、ヴェトナム以来の戦友を自ら殺めたキャクストン少佐の事後淡々としすぎていている様子になかなか納得できなかった。
それは、アトガキにあった「見せ切れていなかったところ」なのかもしれないと思いつつ、ずっ引掛っていた。
そして、いろいろと考えた挙句の今のところの出た結論は、
キャクストン少佐がシェーンでいられたのは、彼は彼の信ずる正義を貫き通すことこそが至上の命題であり、
どんなに大切な部下が死のうとも尊重されるべきものであり、人としての感情を遥かに超えて大切にすることこそが、
彼自身の存在証明になっていたんではないかと思えた。
だからこそ、人の命を不条理にも葬り去ることを職業とする自らの存在証明をなすものにほかならないのではないかと。
バラライカの姉御の少佐への通信で万感の想いを込めた「貴軍と我々はこうまで違ってしまったのだ?」というセリフは、
その運命を分けたファクターなんだろうなあとも思った次第。
2010/01/12
「そもそも勧善懲悪などではない。」
ロベルタは復讐を完遂できず、デルタフォースも目的を果たせなかった。
最終的な勝者はロベルタを取り戻したガルシアか。
ロアナプラの混沌を維持できた住人たちも勝者か。
銃を持たないだけでロックがすごい悪者になってしまった。本人も気付かないうちになのだろうか。
・・・
メイド姿で戦うロベルタが出てきたからすべてよし!
2009/12/24
「1部終了?」
あれ?今巻で終わり?と思いましたが第2部とはいるのか〜と安堵。
ロックの活躍がもっと派手になるといいなと。
2009/12/23
「公平な評価を・・・」
今回の作品について「数多く人を殺し一番報いを受けるべきロベルタが無傷で生き残ったのが不満」といった内容のご意見をよく目にするのですが、正直に申しましてこれは明らかに不公平なものだと私は考えます。
そもそもこの作品の舞台のロアナプラは殺人が日常茶飯事の場所であり、この作品の登場人物のほとんどは世間一般の基準からいえば大量殺人者です。したがってこの漫画の登場人物の行動を我々の世間一般の道徳規準で評価するのがそもそも問題であって、読者の皆様もそれを前提としているはずです。
今回のロベルタの行為を上のような口調で非難するのであれば、例えば2巻のネオナチ編でネオナチたちと共に、彼らの行為には無関係な雇われ船員たちも(しかも彼らは全く無抵抗で命乞いもしていたにもかかわらず)かまわず皆殺しにしたレヴィの行為なども同様に非難されなければならないはずですが、なぜかそれはせずにロベルタの行為のみを「世間一般の道徳規準」を持ち出して糾弾しています。
おそらく「米兵たちは1人1人は決して悪人ではなく、とても気持ちのいい人たち。その彼らを殺したロベルタは許せない」という印象のせいだと思いますが、ロベルタにとって米兵たちは彼女の恩人である御当主様ディエゴを殺したまぎれもない仇であったのであり(しかもディエゴには何の落ち度もなかった)、さらに彼女は米兵たち1人1人の事など何も知りません。彼女にとっての事実は「米兵たちは最も大切な恩人である御当主様を殺し、最愛の若様を悲しみの底に突き落とした連中」であったのです。
ロベルタが自分を救ってくれたディエゴにどれほど恩義を感じていたか、彼女がどれほどガルシア君を愛しているかという事を考えれば、少なくとも「ロアナプラ的流儀」からすれば動機として十分に筋が通っているものであり、彼女の行為を「悪」として非難するのであれば、この漫画の他の登場人物も同様の基準で非難されなければならないはずです。
実際、今回のロベルタの米軍に1人で復讐を挑むという行為について、レヴィや張さんは「イカレている」つまり「無謀だ、無茶だ」とは言っていますが、決して「道徳的・人道的に間違っている」などという非難はしていません。少なくとも彼女の行動に嫌悪や怒りは感じていません。それはもちろん、自分たちも彼女と同様にその手を血に染めているという自覚があるからでしょう。
この作品中の登場人物でロベルタの復讐という行為を否定して彼女にそれをやめさせる「資格」と説得力を持っていたのは、彼女と同じく米兵たちを仇としていて、なおかつ彼女の最愛の人でもあるガルシア君ただ1人だけだったのです(ですから私はあのラストをこの物語の終着点として持ってこられた、作者の広江先生を強く支持します)。
以上の事から、私はロベルタの行為だけを取り立てて非難するというのは「二重基準(ダブルスタンダード)」というものであり、それは不公平だと言わせていただきます。
2009/11/18
「ロベルタと若様について」
この巻におけるロベルタとガルシア若様についていろいろと言われていますが、私の意見を書きます。
まず、狂乱状態にあったロベルタが若様のキス一つで元に戻るかという事ですが、私はこの展開に心から納得できました。それは彼女が一途過ぎるくらいに一途な女性だからです。一途過ぎるからこそ、かつては信じた「革命の正義」のために殺戮を繰り返した。一途過ぎるからこそ、恩人であるディエゴや愛するガルシア若様を殺したり危害を加えたりする者にはあそこまで残酷になるんだと思います。それは「私の首輪に綱を付けるのは、この世にただの一人だけ。ガルシア・フェルナンド・ラブレス」の言葉、そして惨殺現場を若様に見られてあれほど取り乱した様子から伺えます。 そんな一途な彼女だからこそ、彼女の大好きな若様の愛に満ちた言葉とキスが、他のどんな説得よりも彼女の心を救えたという展開に私は疑問を感じるどころか、これしかあり得なかったと断言できます。
次に、若様がいつからロベルタに恋愛感情を抱いたのか(いつ、彼女への気持ちを自覚したのか)という事ですが、これも作品中ではっきりわかると思います。それは若様が危険を犯してロベルタを追い、そこでロベルタがカマラサを誘惑し、その後、彼を惨殺したのを目撃してショックを受けて倒れこんだ…あの出来事がきっかけです。ロベルタのためにあのような危険な場所に自ら1人で乗り込んでいく行動からも、1巻での酒場で戦うロベルタの姿を見て震えていた時に比べて、若様の中でロベルタの存在がずっと大きなものになっていた事がわかりますが、さらに彼はその後のあまりに衝撃的で凄惨な状況を目の当たりにした…
普通ならあれで彼女への気持ちが全く失われてしまってもおかしくないでしょう。でも、あれを見てもなお彼の心の中にはロベルタを連れ戻して彼女を救いたい、彼女と一緒にいたい…という気持ちがあった…その事を認識した彼は「ロベルタが自分にとってどんな存在なのか」ということを改めて考え、それまでは「大事な家族」すなわち「優しくて頼りになる姉・母親的な存在」としてとらえていた彼女の事を「そばにいて支えてあげたい最愛の女性」と明確に意識するにいたったのだと思います。そして、若様がロベルタを救い、彼女を支えられる存在になるためには、その意識の変化は絶対不可欠だった…そう思います。
後、2人は今後、贖罪の道を歩んでいくと思います。ラストで2人が迎えているのは、きっと、あのロベルタが殺した日本人の家族でしょう。2人にこれからどんな苦難が待っているかは容易に想像がつきます。まさに張さんの言うように「茨の道」です。若様は愛する女性のために彼女の罪を共に背負い、共に苦しむ事を選んだのです。そう思えば彼がロベルタに告げた「君の背負っているものを僕も背負うよ」の言葉がどれほどの重みを持つものか…私は胸が熱くなりました…
このように考える私としては、ロベルタの行為の善悪の問題は別として今回の2人のストーリーは心から納得できる、素敵なストーリーだと思います。
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