この本をクリップしている人 (0 人)
この本をクリップしている公開ユーザはいません。
Amazonレビュー
2009/03/22
「メトリアの過去」
ザンスシリーズ19作目です。
いやー楽しめました。
分かりやすい筋に、過去のキャラクターもふんだんに出てきて満足です。
今回の主役は、第17巻「名誉王トレントの決断」で、人間の男ヴェレーノと結婚し半分の魂を得た女悪魔メトリア。
せっせとコウノトリへ合図を送るもコウノトリが子どもを持ってくる気配がない。
ハンフリーに質問したところ、シムルグの任務を果たせという答え。
シムルグから課された任務は、ロク鳥のロクサーヌが裁判にかかられるので、ザンス中から関係者を集めること。
集める関係者が多くてメトリアも大忙し。いっしょに旅をするのは、彼女からわかれた純粋な悪の部分のメンティア。
メトリアは半分の魂しか無いながらも、十分人間的な生き物になってます。
魂は育つというし、今回の旅で人間らしい経験をしてもう魂も一つ分に育っているのじゃないかと思います。
2009/03/05
「魂を得た女悪魔の冒険!」
魔法とジョークに溢れた『ザンス』という世界を舞台にしながらも、毎回スポットライトを当てられる人物が異なるこのシリーズ。今作は前々巻にて半分の魂を得た、前巻にて活躍した女悪魔メンティアの半身でもある女悪魔メトリアが、コウノトリに何度合図を送っても子供を得られないという謎の答えをもらうために、ロク鳥のロクサーヌの裁判に必要な人材を集めるという任務に旅立ちます。
旅の途中では懐かしい面々が次々に登場します。巻ごとに時代が流れているにもかかわらず、初期のキャラクターが元気に登場するのもこのシリーズの魅力。特に懐かしいあのセントールが登場した時には思わずにやりとしてしまいました。
ですが、なにより魅力なのは女悪魔メトリアの変化でしょう。魂を持った女悪魔メトリアは豊かな感性や思いやりを得たようです。任務の途中でも頻繁に家に戻って夫に尽くす姿や、困った相手を放っておけない優しさは、メトリアという人物を非常にある意味で『人間らしく』見せます。
ちなみに今作(原題 Roc and a Hard Place )は本国では14年ほどまでに発表されたもので,シリーズとしては現在30巻以上発刊されています。そういう意味では少しジョークに古さというか懐かしさのようなものが感じられたりするのですが、19巻という長い道程を考えると、ここまでパワーが落ちないというのは驚嘆に値すると思います。
|