この本をクリップしている人 (2 人)
⇒すべて見る
#この本をクリップしている人はこんな本もクリップしています
Amazonレビュー
2010/03/09
「2段構成」
久しぶりに貴志祐介作品を読んだが、前に読んだのが『黒い家』『クリムゾンの迷宮』『天使の囀り』というホラーだったので、今回の本格ミステリーには驚いた。 が、しかし上記の3作が一度読み始めたら止まらなかったように本作も見事にハマってしまった。
とにかくディテールがすごい。よっぽど取材したんだう。特にセキュリティに関するくだりは読者の何人かは自宅のセキュリティの脆弱さに気づいて実際に鍵を取り替えたんじゃないかと思うぐらい詳しく書かれている。
トリックが明らかになっていく過程も良かった。殺人という一大事を実行するにあたっての心理描写、トリックに必要な知識なども上手く表現するには今回のような構成はベストだと思う。
600ページ近くと少し長いが読んで損は無い作品。
2010/01/25
「一緒に考えよう?」
タイトルの意味が・・・
『そういうことか』
と、最後に・・・
お話としては、あれこれ自分で考える余地がありますので、
そういう意味では楽しめます。
ちょっと長いですので、時間が必要ですが。
2009/12/18
「二部構成で印象深くなる」
初めて読む貴志さんの推理小説でした。密室ミステリーということになるでしょうか。
ドイルの「緋色の研究」や「四つの署名」のような、後半に犯人主体の物語を持ってくる二部構成となっています。
どんなジャンルの創作もできそうな、貴志さんの器用さをアピールするような作品です。
事件解明する側のコンビですが、私なら径を初老くらいの年齢に設定して、純子とは親子のような関係に仕立てちゃいますね。
それと純子を、弁護士ではなく刑事に設定してほしかったです。こんな正義感のある弁護士は、実際にはいませんから。
2009/06/27
「結構読ませてくれますが…。」
密室殺人トリック(+アルセーヌ・ルパン風?探偵)小説。
監視カメラ等による密室形成と、検証・否定される奇抜なトリック(アイデア)の数々。
文章は読みやすく、探偵役もユニークな設定で面白いです。
最終、今までに見かけた事のないトリックではありますが、衝撃度としては?の印象でした。
日本推理作家協会賞受賞作、かつ「青い炎」の貴志祐介ですが、本格ミステリーとしては初作。今後に期待したいです。
2009/05/22
「心には残らない」
面白くないわけではないが、好きではなかった。前半の推理しては失敗、推理しては失敗、というあたりは単純に楽しく読めたが、後半、犯人の目線になった途端、不完全燃焼感が募ってしんどかった。『青の炎』でも思ったが、この著者は倒叙形式があまり向いていないんじゃないかな…
犯人の行動原理が浅薄なのに対して、犯行の手順を執拗なほど細かく書き連ねるやり方には、どうしてもリアルを感じられない。特に恨みがあるわけでもない人間に対して、ここまで緻密なやり方での殺人をしかけるその過程が、克明な記述であればあるほど、犯人の人物造詣に違和感を感じ、作り事っぽい印象を受けてしまう。逆にそこをつきつめて、人間はそこまで利己的になりうる、という書き方であれば納得できたのだが、そういう風に読むにも中途半端だ。犯人視点でありながら、どんな意味でもまったく犯人の心に寄り添えないのでは、倒叙の意味がないような気がする。
読んでいる間はそれなりに楽しめるが、心には残らない。
残りの18件のレビューはamazonサイトでご確認ください
|