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Amazonレビュー
2005/12/10
「うーん・・・」
初めて、この作品で新堂作品と出会いました。
通常の立て篭もり犯は、自分の「生」を守る為に立て篭もる。
けれど、この犯人は「あること」の為に立て篭もる。命なんて
その「あること」の前では、何の価値も持たない。
銀行内での冷静沈着な悪魔のような犯人が人質からひきだして
いく、人間誰しも持っているドロドロした部分に自問自答しながら
読み進めていきました。そして読み終わった後、そのドロドロした
気分だけが残りました。結末に消化不良を覚えた結果のことだと
思います。
他の作品も読んでみようと思いつつ、少し時間をおいてしまうかも。
2005/11/16
「変化球があだに」
まずはじめに、一言。これは、今までの新堂氏の作品とはかなり違います。この作品がいまいちだった人は、他の作品も読んでほしいです。さて、なぜ私はこの作品を評価しないか。それは、①動機の薄弱さ②重い問題を提示したのにも関わらす、新堂氏なりの解答もないまま尻切れトンボで終わってしまう、この二点です。①について。あまり書きすぎるとネタバレになってしまうので、詳しく書けませんが、なぜ、全員の服を犯人は脱がせたのか?プロットを組み立てる上で、明らかに作者の都合としか思えません。 そもそも、銀行に籠城するという行為に走った理由は?これもよくわかりません。②について。そのままです。犯罪は誰も幸せにしない、というのはよくわかります。だから何?という感じです。重いテーマと二時間ドラマのような軽いタッチ、少なくともわたしには受け入れられませんでした。軽い作品を読みたい人向けの本です。
2005/02/05
「よみやすい佳品」
ある男が周到な計画のもと、閉店直前の銀行に押し入り、20人以上の行員や客を人質に立てこもってしまいます。 1分以内に行内の全員を集めろ、と無茶を言い、1秒遅れただけで人質を射殺してしまうような、残酷な犯人です。彼を説得に当たる刑事は、過去にも似たような大事件を解決し、栄光に包まれた刑事でした。 そんな刑事が、彼の説得に当たるのですが、どうも犯人は、お金も何も要求していないようなのです。なぜ彼はそのような犯行をするに至ったのか・・・というような話でした。 が、新堂冬樹の作品としては、やや小粒です。とても読みやすいのですが、なおかつ彼の作品の中で、 はじめて読むのを3週間以上、中断できた唯一の作品でした。
2004/12/25
「アル・パチーノあたりが刑事(鷲尾)役で主演する映画で観てみたい」
2時間ほどかけてわりと丁寧に一気読みした。ちょうど映画一本観た感じ。結末には心底説得されないが、物語の収束としては十分納得できる。感動の予感が微かによぎる。犯人の人間像を掘り下げ、人質たちと警察幹部の人間模様をもっと描写すれば、よりコクのある忘れ難い作品になったろう。アル・パチーノあたりが刑事(鷲尾)役で主演する映画で観てみたいと思った。
2004/11/01
「新堂冬樹初心者新規開拓向け作品」
新堂冬樹を読んだことない初心者には、夢中で読める。 人間としての尊厳を人質に失わす展開に、恐怖心を掻き立てられる。 量的にも薄いので、程ほどに恐怖心を堪能出来る。 反対に新堂ファンになると、拍子抜けする。 「新堂作品はこんな程度じゃない」と、力説してしまいそう。
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