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Amazonレビュー
2005/10/15
「大自然のすばらしさを感じた」
母親を失い、人間の手によって育てられることになった子グマたち。 雄はアダム、雌はイヴと名づけられた。だが、この2頭を待っていた 運命は過酷なものだった・・・。ある1頭のグリズリーの生涯を描いた 作品を含む3編を収録。 人間は忘れてしまった。自分たちも自然の一部だということを。 そして、人間もほかの動物も、生きているということでは同等だと いうことを。人間がもう少しほかの動物を思いやる心を持ったなら、 グリズリーのアダムも、ジャーマン・シェパードのシーザーとミカエルも、 こんな悲しい生き方をしなくてもよかったのだ。人は自然に対してもっと 謙虚であるべきだ。そうでなければ悲劇を繰り返すことになる。 小学生の頃読んだシートン動物記のように、大自然のすばらしさを 感じることのできる作品だった。
2005/01/09
「長編望む!!!」
最近、いろんなジャンルを書いている新堂さんですが、今回の「動物記」は中でも傑作ではないでしょうか。 「動物物はなあ~」と敬遠している人は、多いかと思いますが、騙されたと思って読んで見てください。そこには人間ドラマ以上に、動物だからこその、物語と感動があります。特に最初の2編のグリズリーのアダムとジャーマン・シェパードの兄弟犬のラストには、うるうるきます。 新堂ファンなら、あの「忘れ雪」を思い出してください。あの犬の感動が前面に出ていると言ったらわかりやすいかもれませんね。 「無間地獄」「炎と氷」のような劇画風な作風がどうしても強い印象を持っていますが、なかなかどうして、こういった表現力も持っている作家なのだなあと。改めて感心しました。 欲を言えば、これだけ魅力的なキャラクターなのだから、もう少し長編で読みたかったなあ、と言ったところですね。もったいないですよこれほどの魅力あるキャラクターなんだから。ぜひ望む。
2004/11/20
「思わず泣ける!」
動物は好きなので、どんな内容なのかな?と思い手にした本でした。 グリズリーのアダムとイヴのお話と、ジャーマンシェパードのシーザーとミカエルのお話、そしてプレーリードッグのジョンのお話の3編から成って居て、ストーリーはどれもハラハラし、また感動的なものです。 特にグリズリーのアダムのラストとジャーマンシェパードのシーザーとミカエルのラストには、思わず涙が頬をつたってしまいました。 言葉が実際には通じない動物にでも、注がれた愛情を受け止める事は可能なのだと、改めて実感しました。或る意味では人間よりも深いものが有るかも知れません。そして最後のプレーリードッグのジョンは、家族を必死に守って生きています。その凛とした姿に感動しました。是非見習いたいものです。
2004/11/12
「シートン?いえシンドー」
最近は、ジャンルにとらわれることなく書きまくっている新堂冬樹が、デビュー以来の念願だという、動物小説に挑む。 中篇2作と、掌編1作からなる本作は、「ろくでなし」や「無間地獄」などのような疾走感は影を潜め、雄大な大自然を思わせるような、ゆったりとした作風になっている。最近の新堂節とも言うべき、一種のあざとさが目立つ中篇2作と異なり、掌編の「大草原の穴ぐらのジョン」は、爽やかな読後感で魅了された。とても「カリスマ」と同じ作家とはおもえない・・・。 奥付のプロフィールまで,新しく書き直されている念の入れよう。
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