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発売日:1977-06
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風と共に去りぬ (1) (新潮文庫)
2010-03-18 ▼ 彼女のこと、「好き」じゃないけど
「スカーレット=イヤな女」。
読む前から、あちこちで見聞きしてきたこの本の感想。
でも読んでみたら、
「スカーレット=確かに好きにはなれないが、単にイヤな
女じゃない」。
それは多分、生きていく上での見たくない現実や辛さを
あちこちで目の当たりにしたり、正論・理想論で自分を飾る
ばかりで中身のない人に振り回されたり、自分の根性のなさに
イラ立ったりしてきたからそう思えたんだろう。
スカーレットとメラニーの関係、スカーレットとレットの
やり取りは特に面白いけど、他にもいろんな登場人物
それぞれの心理描写や人間模様が細かく、興味がつきない。
それにファッション・グルメの描写がとっても楽しい。
深く印象に残った言葉がある。
「男は、女を好きな以上に戦争を好きなんだ」(byレット・バトラー)
2009-11-29 ▼ 限りなくハッピーなバッドエンド
限りなくハッピーなバッドエンド
南北戦争下のアメリカを背景に、名家出身で気性の激しい南部の女、スカーレット・オハラの半生を、彼女を取り巻く人々ともども壮大に描いた作品。
かの有名な「風と共に去りぬ」全5巻。
ドラマ「白夜行」を見て、気になったので読んでみた。
世界で聖書の次に読まれているらしい。これは驚きだ、知らなかった。
世間知らずで、自意識過剰で、人を見下し、悪質で、計算高く、どうしようもなく愚かなお嬢様のスカーレット。
そんな彼女が戦争や、それにともなう変化を通じて成長してゆく、わけではない。
状況には翻弄されるも、周りの人々を翻弄し、たくましく生きてゆく。
結婚すらも道具として使いこなす。
まさに壮大な人生の物語。
ひとつひとつの描写がとんでもなく細かい。
状況の描写が非常にリアル。
この小説によって、いままでいまいち実感の湧かなかった歴史上の出来事が、一気に身近になった気がする。
また、視点がころころと変わり、主人公から端役まで、各々の心の機微も詳細に描写されている。
これが面白い。
読者はそのときどきに役を変え、物語に参加できる。
特に主役であるスカーレットの描写は、見事と言うしかない。
今読んでも、全く色あせることのない名作です。
2008-05-01 ▼ メラニーのようになれたら…
映画でも何度も見ました。原作も若い日に読破して以来何回か読み返しています。
原作を読んでから映画やドラマを見た場合、がっかりすることが多いのですが、「風と共に去りぬ」は本も映画も
どちらもすばらしかったと思います。
私の生き様を振り返ってみると、がむしゃらに生きてきているようで、スカーレットタイプなのかもしれません。
自分でも強い人間だと思います。
けれども、本当に芯の強い人というのは、しなやかさを持った人なのかもしれなくて、そういう意味ではメラニー
こそ強く、温かさも兼ね備えていたのでしょう。
その点、スカーレットは一途なあまり、ポキッポキッと折れやすい…でも、またそこが彼女の魅力で、折れやすい
スカーレットのためにレット・バトラーが見守っていてくれたのに、彼女は気づかないまま突っ走ったようです。
昔は、「メラニーってなよなよしてばかり」と思っていたのですが、自分が年を重ねて自分なりの女の一生を
歩んでくると、メラニーの強さが際立って感じられるようになりました。
メラニーは若く亡くなったけど、私はメラニーの心を持ったおばあちゃんになれるといいな。
2007-12-18 ▼ 永遠の愛読書の一つ
スカーレット・オハラの、16歳から28歳までの12年間を、南北戦争という動乱の時代に描くという大河ドラマのような小説です。
とにかく出てくる描写がステキです。スカーレットのドレスの美しいこと、バーベキューパーティーの食事のおいしそうなこと、出てくる男子たちのステキだったり辛らつすぎて笑っちゃったりすること、息もつかせぬ怒涛のスピードで変わっていく展開など、面白すぎます。
4人の主要登場人物の造詣も素晴らしく、いかにスカーレットが恋焦がれてもアシュレの実像はこうだし、メラニーをいかに貶めようとも彼女の資質の素晴らしさは全編を通して輝き続ける。これを「神の視点」といわれる小説法で描き出したマーガレット・ミッチェルの驚異的な才能に驚かされます。
母のエレンのように素晴らしい貴婦人になりたい(というか自分ならなれる)と信じているスカーレットの姿はかなり面白い。メラニーの芯の強さや温かい包容力は、現実で言うなら秋篠宮紀子さまを髣髴とさせます。
2007-11-30 ▼ 壮大な人間ドラマ
この作品は10代の多感な時期から読み始め、今でも時々読みかえしています。映画も好きですが、私は小説の方が格段に好きです。人物描写、文章、表現力、ユーモアどれをとっても素晴らしく、単に恋愛小説の範疇におさまらない作品です。この作品から学んだ事はたくさんあります。また、女性作家らしく、当時の服飾に対する描写もすばらしいものです。読み手の想像力をかきたててくれます。また、当時の女性がいかに抑圧が多く、自然に生きられなかったのかも。
何より素晴らしいのは、スカーレットの成長とそれをとりまく人々を通して、人間がどのように生きていくのか、生きていく上で真に大切なものは何なのかを知ることができることです。
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発売日:1977-06
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風と共に去りぬ (2) (新潮文庫)
2007-12-18 ▼ メロドラマだ・・・
1巻ですでに最初の結婚をし、一児の母となり、あっという間に未亡人になるスカーレットは、戦争中をアトランタで過ごしています。自由奔放なスカーレットでも、夫の叔母であるピティパットには表立って逆らえないところが時代を物語っている気がします。
この2巻での白眉はアシュレのクリスマス休暇の一時帰還にあり、最初に読んだ頃はちょうど恋愛中だったこともあって、スカーレットの苦しい片思いにずいぶん涙させられました。そしてどんなにメラニーが善人であっても、スカーレットの立場にいれば憎悪せずにはいられないなと思いました。
アシュレとの別離のシーンの緊迫感が素晴らしい。映画版より心理描写が細かいのでドラマティックです。
そして映画でも有名な、北軍の迫るアトランタを脱出するシーンは映画にも劣らない迫力です。南北戦争の経緯が詳細に記されています。劣勢の南部の女性たちの姿が、なんだか太平洋戦争中の日本と重なるので、アメリカ人より日本人のほうがこのあたりは共感できると思います。
2003-01-31 ▼ 映画フアンも原作は必見!!
中学時代、TVで「風と共に去りぬ」を観て感動し、世の中にビビアン・ リーほど美しい人がいたのか・・・とため息をついたものでした。原作を読んだのは社会人になってからですが、原作には映画では描かれ ていない部分(スカーレットの1人目、2人目の夫の間にも子供がいる ということなど)も緻密に書かれており、面白くて、全巻いっきに読んでしまいました。それにしてもビビアン・リーを見つけだした人は偉い!彼女はほど スカーレットな人はいないでしょう・・・
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発売日:1977-06
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風と共に去りぬ (3) (新潮文庫)
2007-12-18 ▼ スカーレットの根性の見せどころ
南軍は敗れて、スカーレットはアトランタを脱出し、頼みのレットにも見捨てられ(文字通り道端で見捨てられ)、ようやく帰り着いたタラの我が家では、母が亡くなっていた…
父は廃人同様となり、持っていた富はみな北軍の没収にあい、食べ物もないどん底の生活がスカーレットを襲います。しかしここからが彼女の人生のターニングポイントで、2巻まではどっちかというとアシュレを追いかけるだけに熱心な、享楽的だったヒロインの底力を見せるのです。
後世の人が訴える黒人差別の描写とは、このタラに残った黒人召使たちの描写にあるのかもしれませんが、私はそれほど強く侮蔑的な姿で描いているとは思えませんでした。なぜなら白人でも無能な人間はその通りに描いているし、黒人でもマミーやポークのような忠僕がいて、その真心をスカーレットは高く評価しているからです。
3巻では映画に出てこないウィルという人物が登場します。私はこのウィルがとても好きで、彼のような脇役によってより物語が深まった気がしました。
2004-06-11 ▼ 人生のベストストーリー
戦争が駆け抜ける第3巻。ストーリーの重要なポイントです。 最初は食らいつくように一気に、 二回目からは光景を目に浮かべながらじっくり、 何度も何度も読んでしまいます。 映画を観てあまりにも感動して小説を手に取った小学生の頃から、 人生のベストストーリー。
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発売日:1977-07
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風と共に去りぬ (4) (新潮文庫)
2007-12-18 ▼ あきんど・スカーレット
読むほどに笑っちゃうほど悪どいスカーレットの商売が、読者には小気味よく、大河ロマン、恋愛物といった「風と共に〜」が、ピカレスク小説ともなっている。
小鳥のような脳みそで、数字のことなんてまるでわからない、と育てられたはずの南部のお嬢様スカーレットが、実は恐ろしいほどの商才の持ち主であり、渡り屋や悪党の利権屋たちを向こうに回してやり合う姿を2番目の夫のフランクは嘆きながら見ている。出産まぎわになってもまだ仕事を続けようと執念を燃やす姿は、現代の第一線で働く既婚女子の姿にも似ています。
これだけ長い小説だと中だるみもありうるのに、この作品は違い、どこを開いても面白いです。
2004-09-18 ▼ 何回読んでも飽きない物語です
スカーレットがフランク・ケネディと結婚する所から、クラン団がスラム街を襲撃してレット・バトラーが偽造工作(?)する所までを収録したもの。戦争と言う厳しい時代を生き抜くため、大切なタラを守るために、他人を欺いたり利用したり、自分を犠牲にしてまで生き抜く強さには本当にびっくりさせられます。彼女を取り巻く人々なりに―レットの奇抜さやメラニーの愚かで強い優しさなど―その時代を必死に生きていくのにも心を打たれます。その時代を感じさせながらも、難しさを感じたり飽きたりすることなく読めます。 文庫は全部で5冊になりますが、最後につながるこの4冊目も見逃せません。
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発売日:1977-07
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風と共に去りぬ (5) (新潮文庫)
2007-12-18 ▼ 娘の死と、生き方の代償
スカーレットとレットの夫妻がどんどんすれ違っていく姿がリアルで怖くなります。レットはこれまでの夫と違い、スカーレットの奔放さを愛してきた。ところが夫婦になり娘をもうけた瞬間から、二人の気持ちにすれ違いが生じてきます。
夫になったレットが冷たすぎるので、5巻はいちばん読むのが辛いのですが、勘違い女の行く末というものをこれほど見事に描いた作品は他に知りません。
私から見ると、子育ての方針についてはスカーレットにもレットにも一理あるし、どちらも悪い。それがボニーの悲劇につながったと思うので、どちらが一方的に悪いとは言えない気がします。
そして最大の庇護者メラニーの死が圧巻です。メラニーによって真実の愛を知ったスカーレットは、レットを追いかけ、そして…
去ったレットを取り戻しに行く覚悟を決めるところが、凡百の小説を圧して本作を輝かせる物なのだと思います。
2007-06-10 ▼ こんなの初めて
こんなに長い物語(小説)を読んだのは初めてです。1カラ5までで軽く2000ページはあるんじゃないだろうか。舞台は南北戦争時代のアメリカ。スカーレット一派は南部です。北部の人のことをヤンキーと呼んでいます...ほんとにいろんなコトがあってほんとに色々あります。ハッキリいいまして1の頃のスカッレトと5の頃の彼女では全くに別人です。ここまでながいと言っていることの矛盾とかいろいろあると思いますが、彼女自身の性格が矛盾していますよねー。レットバトラーを殺してやりたい程憎んでいたにも関わらず、すぐに「おぉ!!レッド!!」的な感じに移ってしまう程彼女は上下いったり来たりです。でもそれが人間の本当の感情の現実なのかもしれないですね。性描写がないので子供にもおすすめできる一冊。「お母様もぜひお子様にお勧め下さい」ってやつですね(わら)←カーボーイの引用。しかし勘違いしてほしくないのはスカーッレト オハラはシンデレラではないということです。私もこの作品を読むまでは主人公の女性はピュアでハートフルなキントウ雲にも乗れちゃう女性なんだおうなーなんて思ってました。しかし、全然違います。むしろ逆です。感情の起伏の激しい、計算高い悪女です。(1巻初頭)その彼女がどのような困難に立ち向かっても成長していくのを観る作品です。スカーレットはたくましい女性である。
2005-11-02 ▼ 訳が完璧
原作も傑作。また、翻訳もまちがいなく名訳。読み終わるのが惜しいと おもいつつ全巻一気に読み終えてしまった。 映画より原作のほうが好きな最大の理由は、ラストでのレットのセリ フ。"I DON'T GIVE A DAMN"を大久保氏は「けど、決して君をうらんで いないよ」と訳した。本来なら映画での字幕のように「全く関心がない んだよ」なのだが、大久保氏のこの解釈・訳によって終わり方が余韻の 残るものとなった。こういう終わり方であれば、スカーレットがレット を取り戻す、というのも納得できるのだ。
2005-02-02 ▼ 南北戦争の一面
南北戦争の頃のアメリカ南部を舞台に アイルランド出身の地主の娘スカーレットを中心に 時代を生き抜いた人々の姿を描いた超大作。 映画化され知名度が高いが 原作と映画はダイブ違っているので 映画を見たら是非原作を読んでみるといい。 細かい時代背景や 人物描写が読み応えある。
2004-10-09 ▼ スカーレットという女性
私はスカーレットは悪女とは思えないんです。 むしろ、女性が元々生まれ持っている性質や本能に誠実に生きた女性です。 自分以外の女性に心ひかれる男性を何としても自分に振り向かせずにはいられない。古い戒律だらけの風習には生き抜くために従っていられない。ひもじい思いをしないくらい、好きな洋服がいくらでも買えるくらいのお金が欲しい。誰よりも美しく羨ましがられる女性でいたい。どんなに愛している男性でも、相手が自分を愛する以上に相手を愛する事はプライドが許さない。 スカーレットはどこまでも正直です。自分よりも弱い者をいじめずにはいられない、いらつかずにはいられない、そんな性質も持っています。けれども、そんな性質の中には真っ正直に故郷タラを守りたいと願う情熱も秘められています。愛する人を失ってからその大切さを実感して激しく後悔する、そういう素直な愛情を持っています。 彼女の、めったにない人や土地に対する情には嘘がありません。失ってからの激しい後悔にも、最後に気がつく友情や愛情の念にも、愛する人との約束を自分の感情をねじ伏せてでも守り抜こうとする信念にも。 投げ出して、逃げてしまえたらどんなに楽かもしれない重荷も全て自分の持つ責任として何としてでも、誰を傷つけてでも、守り抜こうとする姿勢は、スカーレットがやるからこそ、信じられるものがあります。そこには偽善も嘘も存在しないからです。 どこまでも自分の感情や本能の赴くままに激しく生きるスカーレットの姿は、それだけでもその通りに生きる事のできない多くの女性を惹きつけます。 しかし、もうひとつの一面、偽善や嘘のない真っ正直に生きる性質こそが一番このスカーレット・オハラの持つ世間に反感を買われる性質であり、人をひきつける美徳の一部だと思います。
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