この本をクリップしている人 (3 人)
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Amazonレビュー
2010/03/08
「浅田次郎との違い」
東野圭吾氏の典型的な作風で、話の流れはスピーディで、謎解きとどんでん返しがあり、最後に読者は納得、そしてすっとするような読後感を覚える。しかし年老いた母の使い方が、もう一つである。年老いた母なら息子に罪をかぶせられたらそれから逃れるのではなく、息子のためにかぶるのではないか?浅田次郎氏の作品で「椿山課長の30日」の祖父、「盂蘭盆会」の年老いた父のような自己犠牲の精神が加われば浅田次郎氏の感動的なヒューマニズムが東野圭吾氏の作品に加わり、さらにすばらしい作品になったのではないかと思われる。東野圭吾氏の作品は話の構成は上手いが何となく軽い感じがする。多作すぎるのが災いしているのなら、残念である。
2010/01/26
「あの老婆にこの出来そこないの息子と孫あり」
一気に読みました。そしてなんだか胸の中に厭な物が広がりました。
私は特に老いた母親(理由を書くとネタばれになりますので書けませんが)とその娘の春美がせこいと感じました。
そこまでして息子の自分への愛の確認と嫁への復讐をしたいかな、という感じです。嫁も事なかれ主義の旦那に頼らず、何故自分で自分と息子の生活を守るため息子がいじめにあっている時、浮気をしていた夫と即、離婚しなかったのかなと思います。
すごく作者の男目線の書き方ですね。この嫁が甘やかして育てた息子、そしてその息子を育てた嫁がすべて悪いという書き方ですが、すべての元凶である夫をそだてた母のことは老人という存在にシュガーコーテイングされて一段上に書かれている所が日本人男のマザコンをついていると思います。
本当はこの夫を甘やかし育てたこの母親がすべての元凶でしょう。今回は辛口でしたが私は東野圭吾さんの作品が好きでほとんど持っています。でもここまで熱くなりレビューまで書いたのですから、きっと面白い作品なのだと思います。ただ今回は主人公達に感情移入できません。
歳をとったら絶対子供とは住みたくないです。少なくとも私は子供とは住みたくない。老人ホームに絶対行きます。(家を売っても)最後に子供とは良好な関係で死にたいです。それを子供に、しかも血縁関係のない、気の合わない息子の嫁と同居するこの無謀な母親にいらっとします。家があるならそれを売って老人ホームに行けばよかったのに。(もしくは気の合う実の娘に頼んで同居するとか、春美も毎日来る苦労を考えたらそっちの方が楽なのに。。。長男だから親の面倒を見なければという考え自体が時代錯誤的でそこらへんからこの物語の主人公達の気持ちが空回りしていると思います)
推理小説を読んで頭をパズルモードにして遊ぼうと思っていましたが、どろどろの橋田すが子劇場を見た感じでした。
最後に一番可哀想なのは、殺された女の子です。どうして親は小1の女の子の送り迎えしないのかな?と思いましたが。
2009/10/30
「一気に読んだ。」
介護の問題、子育ての問題、
いつ我が身に降り注ぐかわからない。
自分だったらどうする?
と自問自答しながら、読み進めた。
一つ、一つ、回りくどくないストーリーのため、
読み終えた後にすっきりとした感想をもった。
是非、おすすめです。
2009/10/28
「色々と考えさせられる一冊でした」
様々な社会問題や家族とは何かというものを問いかけてくる一冊。
ミステリーというよりも社会ドラマのような感覚で読んだ方が
面白いかもしれません。犯罪を犯した息子をかばう為に家族が
選んだ非情な手段。家族とは何かを考えさせられます。
2009/10/14
「理詰めの作品はつまらない」
昨今の家庭環境での厄介事や愚かさを描いた寓話。この事件を担当する刑事を対極に見立てて、愚かさを際立たせる仕組みをとっている。
きちんとした構成で文章上手いのであっという間に読み終えてしまうが、読み終えて残るものは、東野君が理詰めで作った物語を聞かされたって言う感想しか残らない。なんだか、模範解答を提示された気がした。奇しくも、作中にも詰め将棋が登場するが、その解説を聞かされてるそんな感じ。
僕が東野君に求めているのは、彼の広範囲にわたる好奇心で、普通には思いつかない視点から見る社会の問題点への本音を上手く物語に乗せた娯楽としての作品であって、現代社会をそのままモチーフにしたミステリー風の文書ではない。
ただし、こんなに上手に文章が書けて、それなりの構成で有っても、物語に作者の魂が吹き込まれていないと面白くなくなった作品の見本としての価値は有ると思う。
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