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センゴク天正記(7) (ヤンマガKCスペシャル)
2010-03-09 ▼ 最後の小休止…
天正記シリーズ最初の山場・長篠合戦が終わったため、しばらく中だるみのような小休止が続いた。一応それの最終回。 今巻は雑賀攻めでそばかすの過去を明らかし、最後に手取川の布石として、畠山氏のエピソードを挟む。しかし、今まで様々な資料から斬新な作者独自の説を唱えつつ話を進めてきたが、畠山氏のエピソードについては乱暴極まりない。例えば、出典を述べることなく、勝手に畠山義綱を入水自殺させている。彼は一般に重臣に追放され、六角氏などに頼りつつ、1590年代まで余生を過ごした。とされているにも関わらず。しかも、彼を追放した重臣の一人は、今作であたかも忠臣のように描かれている長綱連。確かに義綱を追放し、その息子・義慶を毒殺し更にその息子・春王丸を傀儡とする、もう一人の重臣・遊佐との好対照な構図は読者には分かりやすいが、これを何の根拠もなく、作り出すのは如何なものか。今巻と次巻ほど、筆者らしからぬ巻はない。因みに、春王丸は義慶の息子として描かれているが、一般には義慶の弟・義隆の息子である。その義隆も毒殺されているので、今巻での義慶のポジションは義隆の方が相応しい。恐らく、義慶の方が、活躍度、知名度的に良いという判断と、義慶と義隆は同一人物説があるので、義隆の分も義慶に吸収させたのであろうが、その点を言及しないのは、筆者らしくもなく、頂けない。また、遊佐と「悪だくみ」のタッグを組んでいた温井の存在がカットされているなど、他にもクレームをつけたい点はあるが、敢えて乱暴な描き方をすることで、私のように、疑問に思った読者に主体的に定説を調べさせる手法を取ったのだと、前向きに理解したい。さらに敢えて筆者を擁護するなら、畠山氏の資料は少なく、資料によって食い違いが見られることだ。最後に…やはり上杉謙信と河田長親の顔には違和感がある苦笑
2010-01-09 ▼ いつもどおり
面白かったです。
ただ、ちょっとドキドキワクワク感はいつもより薄いかも。
2009-11-16 ▼ どうした!?
宮下氏の知恵の泉は枯れてしまったのか?
中だるみ甚だしい。盛り上がりなければオチも無し。ただ物語が進むだけ。
一話だけならインターミッションでもいいでしょうよ。でも丸々一巻やられちゃたまらない。
絵もなんか変わったね。だいぶ劇画タッチになってる。ヤンマガよりアクションやゴラクっぽい。
どうしちゃったんでしょうか?自分はヤンマガ読まないので先を知らないのだが
次の巻もこんな感じなら前作のセンゴクとこの天正記、まとめてブックオフですよ。
2009-11-10 ▼ 心地よいエピソード
センゴク天正記、今回は織田信長と雑賀衆との和歌山での戦いと、その結末あたり。そして、上杉謙信と七尾城の絡みあたりが描かれていました。なので、戦闘的にはそれほど激しいものがあるわけではなく、インターミッションの巻となっていましたが、個人的には最近のセンゴクの中では一番気にいった巻でした。
それは、センゴクとその部下の鉄砲打ち・津田杉ノ坊妙算のエピソードが良かったからです。津田は、実は雑賀孫市の一番弟子であった男で、織田と雑賀の戦いの中では、主君のセンゴクを取るか、師匠を取るかのどちらかを密かに迫られていたのですが、その彼の選択の結果とそれに対するセンゴクの言葉が、妙にほろりとさせられました。
「なんとなく憎めなん奴じゃ」「なんとなく憎めねぇ大将だぜ」この二人の独白が妙に心地よかったです。時分なりの研究成果も踏まえて、史実をもとに迫力ある戦国絵巻を繰り広げて行くこの「センゴク」第二部にあって、こういうエピソードは心地よいものです。
今回も、表紙はちょっと怖いですけれど。
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センゴク天正記(8) (ヤングマガジンKC)
2010-03-09 ▼ 前巻では、辛口レビューになったが…
今作は夢中になった作品。 私は武田ファンなので、長篠合戦の巻では、長篠合戦が定説と異なるのは、以前から調べて知っていたので、斬新な切り口で検証している作者が如何なる説明をするのか、という視点と、一人の武田ファンとして武田軍の崩壊の様を悲しく見ていた。しかし、今巻は手取川ということで、どちらに感情移入するとか、研究家目線で読むこともなかった。一応、織田がコテンパンにやられるのをセンゴクシリーズでは見たことがなかったので、そこを見物としていた。…案の定、コテンパンにやられるとこから、始まり権兵衛が獅子奮迅の働きをするお決まりのパターンなのだが…なぜか今回の手取川はまるで、自分がその場に居合わせているかのような、臨場感ある、鳥瞰ではなく、大地に足をつける人の目線で合戦の様子を感じた。戦場が狭いとか、夜だとか、雨だとか、理由はなにかあるのだろうが、明確には分からない。作者の描写が進化したのかもしれない。いずれにせよ、今巻の合戦模様は読んでいて熱が入った。柴田勝家や滝川一益、佐々、前田にいつもよりスポットが当たっていたのも嬉しかった。次巻にも期待したい。あえて、一言言うなら、文献からの記述と、そこからの筆者独自の意見で話を引っ張るのではなく、話の流れ、勢いで引っ張ってるところ。確かに手取川は単なる小競り合い説が立つぐらい資料がないから、しょうがないのだが…手取川が過ぎ、再び、資料が多い中央での話に戻ったら、今までのスタイルに戻ってくれることを期待したい。
2010-03-05 ▼ あら
史料不足が祟ったか、今巻は流れがなんだか悪い。
いままでの巻のような説得力を感じないし、
登場人物の行動もつながっていないように思える。
ただ、絵の迫力だけはいつものとおり。
2010-03-05 ▼ 開戦!!手取川の戦い!!
今回は織田軍vs上杉軍の合戦として有名な「手取川の戦い」の話。上杉軍は七尾城に進軍。織田領と上杉領の間に位置する七尾城は、上杉に降伏するか、織田に救援を求めるかの選択に迫られる。最終的に織田に救援を要請、七尾城は織田軍とともに上杉軍挟撃を画策する。 一方、織田軍内では羽柴と柴田が上杉との戦を行うかどうかで対立。結局、羽柴の案で手取川以北の調略に取りかかったものの、上杉の情報封鎖により手取川以北の情報が全く手に入らず失敗に終わる。そして柴田は手取川の渡河を決行。しかし、七尾城は7日も前に落城していたことが発覚。大雨で増水した手取川を渡って撤退することができないなか、柴田率いる織田軍に上杉軍が襲いかかる。上杉と織田の対立の裏で苦悩する七尾城の存在。そして明智と羽柴に遅れをとりつつあった柴田勝家の焦りと生き様がとても印象的でした。たぶんセンゴク始まって以来、初めての「柴田勝家メインの巻」だったのではないかと思います。相変わらず宮下英樹さんのユニークな歴史観も健在!歴史的に忠実かどうかは置いといて(歴史的文献じゃなくて漫画だし)、是非読んでみてください!
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センゴク武将列伝 (講談社文庫)
2009-11-25 ▼ 「センゴク」の武将列伝!
「戦国武将列伝」ではなく、まさに題名の通り「センゴク(の)武将列伝」でした。
歴史にはまる女性達→「歴女」という言葉が生まれるほどの歴史ブームですので、歴女じゃなくても「織田信長」に興味のある方にはお勧めだと思いますが、
なんといっても宮下氏の「センゴク」「センゴク天正記」「センゴク外伝」ファンなら是非手にとってほしい本です。
この本を読んでから、「センゴク」シリーズを再読していくとより楽しめると思います。
「センゴク」の主人公、仙石権兵衛秀久ももちろん取り上げられていますが、織田信長の周囲にいるひとりの人物というあつかいです。
「センゴク」シリーズの登場人物から織田信長に関係する約100名弱を取り上げ、ひとりひとりを詳細に解説しています。
その多くに宮下氏のイラストが添えられていますので、この本を読んでから、コミックを読み返すとより深く楽しめるのですね。
コミックを読んでいたときに、宮下氏が作り出したフィクションの人物と思っていた登場人物が、実は実在の人物と知って驚きました。
1コマぐらいにしか顔を出さない人物でも、ちゃんと調べ上げて描き分けていたのですね。
なんだか「センゴク」シリーズはスケールの大きな「センゴク」サーガとなっていきそうな予感が・・・楽しみです。
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センゴク(1) (ヤンマガKCスペシャル)
2009-11-15 ▼ 序章につき…。
1巻目は少年漫画的内容で、売り出し文句とはかけはなれている感じがする。
主人公が何故か周囲に認められる展開など「?」とも思うが、まあ序章のさらに序章ってことなのか。
その魅力が今後どう出されるか期待したいところ。
だが信長の登場シーンにはつかまれた。あれだけで、この漫画を今後読もうと思うほどだった。
それほどの説得力が今後主人公にも宿って欲しい。
2008-06-17 ▼ 信長・秀吉・家康ではなく、仙石権兵衛を主役に据えたところを評価したい。
「戦国」=「センゴク」=・・・・「仙石秀久」と連想ゲームみたいだが、秀吉・家康・信長といった有名どころではなく敢えてこの淡路国洲本五万石の城主を主役に抜擢したのは面白い試みだと思う。
確かに天下人の3人はもう描かれ尽くした感もあるし(それでも、やり方次第では違った切り口から十分面白い話を構築できるのではないかとも思うが)、新鮮味に欠けるだろう。思えば戦国漫画は上記の3人ばかりに偏り過ぎていて、「横山作品」を除いては他の武将にはなかなかスポットライトが当たらなかったように思うので、これを契機として風向きが変わることを激しく希望。
西国にも面白い武将は多くいた。「毛利元就」「長宗我部元親」「島津義弘」の3武将は特に主役を張らせてみたい。東国では後北条の3代目「北条氏康」を挙げたい。武田信玄・上杉謙信と合わせて「3人の中から1人でも長生きしていれば信長の天下は無かった」と言われた程の名将が何故今に至るまで冷遇を???
この先かなり期待して読んでいきたい作品ですな。
2008-03-10 ▼ 生き延びることがテーマである時代感覚
若き日の家康が戦況を読み違え、武田軍と真正面からぶつかり壊滅的な被害を受ける。
家康はなりふり構わず、ひたすら逃げる。
城に逃げ込み主人公のセンゴクと再会したとき、恐怖のあまり馬上で糞を漏らしたことをあっけらかんと告白する。センゴクも実は糞を漏らしている。
しかし、どんな惨敗を喫しようとも、生き延びてしまえば体勢を立て直せる。
勝つこととは、生きるのびること。
主人公のセンゴクが家康との問答のなかで答える。
それが戦国時代のひとつの答えなのだろう。
そもそも勝負をしていない今の生活において、僕は自分で生きながらえているわけでもなく、漫然と平和に生きている。
それはそれですごくいいことなんだが、生きることそれ自体をひとつのテーマにせねばならないヒリヒリするような時代感覚は、今を生きる僕にとって十分に刺激的である。
2007-07-25 ▼ 最近読み始めました。
「常識を覆すリアル戦国」みたいなキャッチフレーズだったと思うが、
主人公に仙石秀久なんてマイナーな武将を起用してるところからして、
なるほど、確かに歴史物の常識を覆しているよなぁと思わずプッと笑ってしまった。
他にも、大概の歴史物なら名前だけの登場で終わりそうなマイナー武将の活躍のオンパレード。
通説として教科書で習ってきた合戦も、独自の解釈で語られている。
大いに誇張を感じる描写だけれども、そこは漫画、いいんじゃないでしょうか。
それに、ただ奇策を弄しているだけじゃないと思えるのが感心するところ。
独自の解釈を展開するにあたり、現地取材を敢行するなど、その背景が感じ取れるから。
なるほど、そういう考えもあるのかと新たな切り口を垣間見れて面白い。
面長な絵柄がちょいと苦手だけど、作者の思いが入り込んでいるようなタッチなので良しとする。
味があっていいと思えるレベルですよ。
2007-02-04 ▼ リアリズムなんてくそくらえ
この漫画は非常に多くの参考文献や検証・考証を基に書かれている。だからリアリティな漫画だと思われがちであるが、さにあらず。実は、リアリティに対してくそくらえ!と新しい手法で反逆を叫んでいる漫画だ。
つまり、いろいろな資料を並べて、読者に「つまり、こういうことはありえないんだよ」「本当はこんなことできないんだよ」と刷り込んでおいて、次の瞬間にはそれをわざとぶち壊しているのである。理由は「主人公の権兵衛が『馬鹿』だから」
そのぶち壊し具合は痛快である。
リアリティなだけな漫画なら山ほどある。時代考証に忠実な漫画も山ほどある。だが、リアリティを分かった上で確信犯的にぶち壊せる漫画はそうはない。
最初から漫画だから、とかエンターテイメントだから、なんて考えずに、このマジックに騙されることを堪能してもらいたい。「センゴク」はそんな漫画である。
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センゴク(8) (ヤンマガKCスペシャル)
2009-11-15 ▼ 素晴らしい!
正直、1巻目はイマイチのめりこめなかった。
だがここまで来ると、もうページをめくるのさえもどかしい。
凄まじい迫力の緻密な絵柄、しびれる人物像、演出の決まり方、セリフのキレ。
どれをとっても素晴らしいとしか言いようがない。
何度も何度も読み返し、それでも飽きることがない。最高だ。
主人公の影が薄く感じるのは、あまりに周囲がすごすぎるだけだ。
名だたる戦国武将が入り乱れ、読む者をとらえて離さないのは絶対に悪いことではない。
初期のような違和感もなく、主人公がマイナス要因にはならないと個人的には思う。
2006-05-30 ▼ バランスの取れた良作
リアルな戦国時代を描くことを表題として掲げる歴史漫画。
歴史漫画というと歴史的な事実をただ淡々と追っていく
無味乾燥で漫画としての面白みのまるで無いものか
キャラクターに色をつけすぎたり下手な恋愛要素を突っ込んだりして
見るに耐えない少年漫画もどきになるかのどちらかが多い。
この作品は一部どうかと思う部分もあるが大筋ではリアリティを追求し、
その中でさまざまなところに漫画の面白みを添加してうまくバランスをとれている。
特にこの8巻でのお鹿とのエピソードは非常によくできていたように思われる。
最後まで恵まれなくとも友情と恋心の間で揺れ動きながら
センゴクのために死んでいったお鹿の描写は心に響いた。
この部分だけでもそこらへんの下手な恋愛漫画よりよっぽどいい出来である。
それでいてその後には比叡山を落とした事の戦略的な意味を解説するなどして
比重を調整し、比叡山焼き討ち編をうまく纏め上げられていた。
特に絵柄に顕著に見られることだが、それ以外の部分でもこの作者は巻を追うごとに
どんどん力を付けていっている。まさにこれからが楽しみな一作。
2006-03-11 ▼ まさに読むべし
この本に対して 史実うんぬんという人のコメントを
とあるところで 読んでいたら その人の出した史実が間違えて
いたり たんなる小説の受け売りでしか なかったり
とまさにお笑い状態でした。
さて
今回も実に 良く調べてあるし ネタの提供者はだれだろうか?
まあ 比叡山の見方については 若干 異議もありますが、歴史をある程度わかっている方(講談本読んでいるという意味でなく)には さりげないところまで 実にうまい描き方をしています
ただ そんなことは どうでもいいんです。
私らのご先祖さまは 数百年前はこんな暮らしをしていたんだし そして ゴンベイと おちょうのようなカップル またお鹿のような女の子が
世界中にいるということに 想いを馳せるのが この本の 読み方のひとつなんだと思うべきでしょう。だから リアルなんだ。
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センゴク バトルランキング (KCデラックス)
2009-11-10 ▼ 迫力があります!
正直「センゴク天正記 7」と一緒に、勢いで注文したものです。
ですから、あまり期待していませんでしたが、実際手にしてみると見るとムック本のサイズで、イラスト画・写真・本文とも大きく、見やすく、迫力がありました。
単行本になってから読むタイプでして、週刊誌連載は読んだことがありませんでしたが、週刊誌よりも更に大きいサイズで「センゴク」たちが目に飛び込んできました。
織田信長が畏怖されていた感じが伝わってきます。
他にもカラー版のイラスト(天正記の表紙に使われていた)も多く、楽しめます。
「センゴク」関連本は数冊出ていますが、字が小さくてちょっと読みにくかったので・・・
これはお薦めです!
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センゴク天正記(1) (ヤンマガKCスペシャル)
2009-10-08 ▼ 兵から将へ
宮下英樹の描く歴史漫画。戦国時代を舞台とし、主人公としてこれまで歴史作品では
ほとんど取り上げられることの無かった仙石秀久を起用している。
タイトルに「天正記」が追加され、巻数のカウントもリセットされているが
ストーリー的には若干の仕切り直しがされただけで、殆ど第一期と地続きの物語である。
第一期「センゴク」の初期の構成は戦場での主力兵器が弓であったことの説明に始まり
戦国時代の常識を紹介するとともに、姉川の合戦など、歴史上の通説に対して疑問を投げかけ
新説を提示することに注力していた。
しかし物語が進み、登場人物数が増え、ストーリーに深みが増してくると
そういった面よりも、むしろ戦闘や人物ドラマそのものに重きが置かれるようになっていき、
新説紹介などはなりを潜めていく。
その流れはこの天正記に至っても受け継がれており、
長篠の合戦における三段撃ちへの疑問提示などにもわずか2ページしか割かれていない。
一方でそのストーリー・描写面は開始時から非常に進歩しており、
登場人物1人1人がとても個性的かつ魅力的なだけでなく、
合戦の描写などもミクロ・マクロ両視点においてリアリティがあり、
歴史漫画以前に単に漫画としてもレベルの高い作品に仕上がってきていると言える。
あえて第一期と天正記を区別するならば、第一期では主人公のセンゴクは常に羽柴隊の一兵卒であり、
兵卒として戦場を眺め、兵卒として成長していったが、
天正記では2巻以降、センゴクは一隊を率いる将として家を経営し、戦に臨むことになる。
以降、人の上に立つこととなり、ひたむき、懸命に戦国の世を生きるセンゴクの姿を描いた一期とは変わって
将としての視点から戦国の世を眺めた描写にシフトしていくこととなる。
連載を中途分割した長編作品としては、非常に素晴らしい見せ方ではないか。
画力・構成力共に連載開始時から成長の目覚ましい作品。
現在のペースで、仮にセンゴク死亡まで物語が続くすれば、まだ相当に尺があるということになる。
今後に大変期待できる1作であると言えるだろう。一期含め、非常にお勧めの作品である。
2009-05-02 ▼ 新シリーズは「信長包囲網」を打ち破るべく、本願寺と武田家に狙いを定める。
センゴクの第1部完結に続く仕切り直しの新シリーズ開幕。
将軍・足利義昭を中心とした「信長包囲網」も姉川の戦いの後、浅井・朝倉両家が滅亡。
東西の両面作戦を強いられている織田家といえどもこの勝利は大きく、義昭も京都を追放。
室町幕府もここに滅んで、形勢は信長優勢へと傾き始める。
残るは石山本願寺と信玄亡き後の武田家が当面の敵。
長島に立て篭もる門徒衆を騙し撃ち同然の焼き殺しにて死者多数。
門徒の数を頼りに信長を「詰将棋」が如く追い詰めるはずだった顕如の目算は狂い始める。
羽柴・柴田・丹羽・佐久間・明智・野々村・前田・佐々・滝川・・・・
信長配下には有力武将が揃い、唯一の同盟者が東の武田家の抑え・家康。
最早、単独の勢力で織田家に対するは難しく、
関東の北条家・
中国の毛利家・
四国の長宗我部家・
越後の上杉家等の連携なくしては「信長包囲網」は画餅に過ぎなくなる・・・。
「反信長勢力の連携の拙さ」と、それに対する信長軍のまとまりの良さ。
兵農分離が進み、堺などの自由都市を押えての交易で多大な富を得ていた織田家。
新兵器・鉄砲は命中率が動かぬ的でさえ6割未満と言えども、
三千丁を超える保有数で諸国の大名を圧倒していた。
我らが主人公・仙石権兵衛秀久は、そんな革命軍団の歯車のひとつと言えど、
徐々に出世街道を駆け上っていく。
一瞬たりとも見逃せぬ、新戦国絵巻に酔え!
2008-09-23 ▼ 歴史研究家には無い発想
面白いですね、毎号読み始めて一気に読破です。日本史、特に戦国期が好きなので歴史単行本や、文庫本、新書など発行すると読んでいますが、研究家の皆さんには無い新鮮な斬新な歴史眼があり、「おやっ・・なるほーど」となる感じが読んでいて非常に楽しい本。
貴重なシリーズです。
2008-04-30 ▼ 新しい物語のための基礎作りの巻
以前に第一部が終了した「センゴク」の第二部スタートの第一巻です。打ち切られたのかと思いましたが無事に復活で、今回のコミックスの表紙を見ても特殊加工がしてあったりと講談社にも力をいれてもらっているようです。
ただ、物語的には前作までは彼が裸一貫で一から武士として身をたてていく様子を描いたり、最愛の女とのロマンス的要素もあって波瀾万丈のものだったのに対して、今作は仕切り直しの第一巻ということもあってか物語的にはわりあいと地味な滑り出しです。
舞台は武田信玄亡き後、織田信長が長島の一向一揆、本願寺の囚徒との戦いに臨んでいるあたりの織田家中です。前作のラストで、千石取りの武将として一応は家臣団を持てることになったセンゴクこと仙石権兵衛秀久は、形としては武将として取り立てられたもののまだまだお抱えの武士をもっているわけではなく西へ東へと御用働きの毎日。今作でも領地の整理や、織田信長へのお使い、羽柴秀吉の調略への同行、長島の一向一揆潰しのための潜入工作や、従軍する家臣選びにとひたすら働いています。名家や旧家の出ではないセンゴクが大きくなっていく為のあらゆる事が描かれています。
まぁ、地味ではあるけれども、今後のセンゴクを描いていくために必要な基礎作りの巻といったところでしょうか。
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センゴク天正記(5) (ヤンマガKCスペシャル)
2009-05-11 ▼ おちゃらけとシリアスのバランスも良し
今巷では、うら若き女性達を筆頭に戦国武将ブームなのだとか。
これは戦国バサラの影響か、はたまたGacktの影響か、それとも無双シリーズの影響か。各地のショップでは可愛く、或は妖しく美しくアレンジされた戦国武将達、わけても伊達政宗や真田幸村、上杉謙信、織田信長などのグッズやフィギュアや旗印などが馬鹿売れしているとかいないとか。残念ながら織部殿や、我らが地元の太閤・豊臣秀吉さんは今ひとつそちらな萌えな対象ではないようですけれど、まぁなんだそういう時代の事が取りあげられたり、入り口はどうあれ歴史に興味を持つ人がでるのは歴史ファンとしては嬉しいことである。
という前振りの上で、今連載している諸作漫画作品の中では一番、センゴクを真面目にというか新解釈と史実を戦わせながらリアルに描いている「センゴク」の最新刊を御紹介。この物語の主人公は、センゴクという一武将で、彼が木ノ下藤吉朗配下として人間として成長しつつ成り上がっていく様を描いているのだが、これが実に泥臭く、読ませる。今作も長篠の合戦の後半戦、すなわち馬場信春らの撤退戦やら何やらの中で武田が落ち延びていく様子と、センゴク本人の嫁取りのお話が入っていて読み応えもたっぷりとある。
絵柄がとても濃いので女性ファンがやや少ないようですが、中身はしっかりとしているので是非読んでみていただきたい。目くじら立てずに読めばなかなかの傑作だと思う次第。
2009-05-02 ▼ 素晴らしい!!
とうとう天正記の5巻が発売されました!長篠合戦後半編と主人公の結婚編の2部構成って感じですね。しかし、なんと言っても合戦のシーンは素晴らしい!!特に今回は不死身と言われた馬場信春の最期が描かれていますが、読みながらもついつい熱くなってしまいました。そして、とうとうあの上杉謙信が登場!!たぶん次巻は手取川の合戦あたりが中心になるでしょう。史実と全く合致しているということはまずありえないとは思いますが、作者なりに資料を調べて、資料に載っていないことは作者なりに推測するという努力がうかがえる、まさに傑作!さらには、本来ならスポットが当てられることのない武将(この巻だと馬場信春)を見事に描いているのもこのシリーズの素晴らしいとこだと思います。女性にはウケにくい漫画かもしれませんが、男性には是非とも読んで頂きたい!!間違いなく傑作です!!
2009-05-01 ▼ 共に産む=共産?
このマンガ、やけに説得力があって、
読んでいると、ついつい史実のように
思わせられてしまう。
しかし、プーチンはないでしょ、
プーチンは(笑
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センゴク天正記(4) (ヤンマガKCスペシャル)
2009-04-15 ▼ すばらしい
あいかわらず武田の武将達はカッコいい。かつてこれほど武田勝頼をかっこよく描いた歴史物があったろうか。
学校の教科書に登場するほどの有名な合戦をどう料理してくれるかと期待していましたが、ものの見事に斬新かつ臨場感溢れる描き方をしてくれてます。
それはともかく、このマンガの仙石くんは史実よりひと足早く「三国一の臆病者」と罵られてしまいました(笑)
2009-04-06 ▼ センゴク 最高!
大変読み応えがあり、とてもおもしろいです。
「センゴク」シリーズは、どれもお勧めです!
2009-03-08 ▼ 紙一重
長篠の戦いがまさに決戦として描かれている。
武田軍は中央突破を、信長は自身を囮として包囲網を、それぞれ模索する。
中央突撃が成るか、一斉射撃が成るかはまさに紙一重。
明暗を分けたのは、信長の鬼の一手の旗鉾。
他作品では、武田が一方的に倒されるだけの事が多い長篠の戦いが
本作では史実、武田軍1万2千、織田軍6千の被害を出す大激戦として存分に描かれている。
本作の戦争描写の素晴らしい点は、全ての戦が当事者にとっては決戦であり
勝敗は紙一重だという事を描き切っている所にある。
2009-03-07 ▼ 山県昌景の最後に涙
センゴク天正記も4巻目。いよいよ長篠の戦いの火ぶたが切って落とされます。戦国期の合戦の中でもかなり有名な戦いなので、今更新しい発見も何もないだろうとたかをくくっていたのですが、いい意味で裏切られました。織田にとっても武田にとっても史上空前の殲滅戦であった長篠の戦い。そしてその真っただ中でまた少し武将として成長する権兵衛がとても清々しい。そして何より山県昌景の最期が素晴らしい。センゴクシリーズに新たな名シーンが刻まれたといっても過言ではないですね。素晴らしい一冊です。
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センゴク外伝 桶狭間戦記(2) (KCデラックス)
2009-03-10 ▼ どちらも主人公
なるほど、1巻で義元、信秀を掘り下げ、この2巻で信長を掘り下げる・・・そういう手法で来ましたか。
という事は、最後のページからも窺えますが、3巻で桶狭間の戦いとなるんでしょうかね。
織田家、今川家、どちらか片方だけに肩入れするのではなく、双方を主人公に仕立て上げたようですね。
後世の俗説に毒されていない、名君として描かれた義元が、桶狭間でどの様な行動を取るのか・・・
うーん、今から気になって気になって仕方ありません。
ああ、それでこの2巻の信長ですけど。
他のメディアではさらっと流されがちな、「うつけ」時代を濃密に描いています。
更には信長が生涯、ただ一人、本気で愛したとされる生駒氏の吉乃も登場しますので、
青年期の信長に興味がある方も、読んでみては如何でしょうか。
あらゆるジャンルで散々描かれている人物を、また新たな魅力を引き出して描いた著者の力量には、頭が下がる思いです。
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