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メグとセロン〈5〉ラリー・ヘップバーンの罠 (電撃文庫 し 8-31)
2010-03-18 ▼ はっきりいって駄作
アリソンからこれまでずっとこのシリーズを読んできましたが、
グダグダもここまで進行すると酷いの一言です。
馬鹿の一つ覚え展開、とはまさにこのこと。というシナリオでした。
途中から明らかにオチが丸見えで、「この展開そのものがブラフなんだよな? 一種の叙述トリックだろ?」と疑っていたら
まったく僕の想像通りのオチだったので逆に驚いてしまいました。
時雨沢先生がまさかこのような陳腐極まりない本を書くようになるとは。
残念で仕方ありません。
驚きも楽しみも全くない、本当に陳腐で面白みのない作品です。
ハッキリ言って読む価値がありません。
2010-03-16 ▼ ラリーが主役
新学期の学校。物語の始まりは、ラリーが受け取ったラブレター。相手の彼女のことが知りたいというラリーの依頼で、メグたちが演劇の練習をしている間に、ジェニーとセロンが彼女のことを調査することになる。
話の題材自体は何世紀も前から取り扱われているものだけれど、そこに第四上級学校新聞部の面々を絡めていく。セロンとラリーの信頼関係、ラリーの良い奴ぶり、新聞部の人間関係などが見どころ。
2010-03-12 ▼ 満足出来る内容。
本書付属の帯等にも記載されている様に、今回はラリー・ヘップバーンが中心の物語。新聞部として新たな学期を迎えた6人の主要キャラクターの半分(つまり3名だが、ネタバレになる為言明は避ける)が主にメインとして活躍する為登場が制限されたメンバーがいた為、残念に思う読者も少なからずいらっしゃると思っての評価★4。されども物語の時期や内容からもいってそれは仕方がないことであり、それでも十分に筋が通って克つ面白い話になっている。締めはやはり新聞部という感じで収まり、個人的には最後のやり取りが大好きです。聡明でも高貴でもなくあくまで平凡(誉め言葉)なキャラとして描かれるラリーに、共感や愛着を持たされる自分は、ラリーをもっと好きになりました。恐らく多くの方にも賛同頂けると思います。ラリー・ヘップバーンは格好良い と。笑)
2010-03-11 ▼ 「メグとセロン」の番外編
今回はメグとセロンの仲はほとんど進展しません。
ほぼラリー一色です。一瞬だけリリアが出てきます。
この巻はこの巻だけで完結していて、次回のターゲットが分かりません。
マードック先生に期待しておきます。
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キノの旅―the Beautiful World―わたしの国‐Own Will‐ (電撃文庫ビジュアルノベル)
2010-03-10 ▼ 表紙が全く物語の内容と関係ない罠。
値段が高すぎる。やはり別々に販売してくれたら良かったのに。DVDに関しては約30分の病気の国を収録されていてこちらは小説との内容に変化は無い。わたしの国の内容に関しては個人的にはふ〜ん…みたいな内容だった…インパクト不足。挿し絵は綺麗☆と言うより全体的にモダンな感じで表紙に惹かれて買うと全くイメージが違い痛手をくらうかも知れないね。全体的に落ち着いた内容でDVD目当てやよほどのファンで無い限り見送るのが良いかも。外伝でシズ辺りのDVDがついて出たならこの値段でも買うかも知れないが…学園キノとか(笑)
2009-10-10 ▼ 高い
まず高すぎて買おうとゆう気持ちになれません。せめてDVDじゃないやつを別に販売してほしかったです。以前のビジュアルノベルはDVD付とDVDがない2つの形態で販売していたので気になりました。
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キノの旅〈13〉the Beautiful World (電撃文庫)
2010-03-10 ▼ キノの旅
今回は今現在の「自分」が属している立場によって拒否反応をおこすような方がいらっしゃったのでは?と思います。
まあ悪魔でも「小説」なので色めき立つこともないのではないかと(笑
私は随分前からこの方の小説を読んでいますが、やっぱり面白いですね。
挑戦する人は好きです。
2010-02-19 ▼ 最近のキノの旅はなんだかなぁ・・・
1巻から全て見ていますが、最近のキノの旅はなんか微妙です。
えぐい話や切ない話もなく、
長編の「必要な国」もそんなに長くしなくても、もっと簡潔に描けたはずだと思いました。
師匠の話は、あくまで合理的な行動を
シズの話は、やさしく切ない話を
キノの話は、その中間で、気まぐれで変わる傍観者のような話を
昔はしていたはずなのですが
今回の13巻では、師匠が優しかったり、
キノの話がガッツリ描かれているものが一つしかなかったり
話がよく練られているものがありませんでした。
「嘘つきの国(?)」みたいなエグくも切ない話や、
「レールの上の三人」みたいな、異様な雰囲気の話を
もう一度読みたい僕としては
今のキノの旅は物足りないと感じてしまいます。
2010-02-12 ▼ 面白いけど
確かに、簡単に殺しすぎるってのはあるかもしれない。
例えば、人を殺すのはしょうがないってスタンスで書いてるけど、実際に戦争で人を殺してきたアメリカの兵士さんがたがPTSDで今も苦しんでいらっしゃるし。戦争に行きたくないって精神科医やってた人が銃乱射事件起こしたりしてるし。人を殺すってのは慣れるって事はないと思うんですけど。人で感情のあるかぎり。
だって人間には他人に共感する力があるんだもん。自分だったら殺される側に共感してしまうんですが、物語の中でも。
まぁ師匠やキノは物語を進めるストーリーテラーなんでもはや人間として書く必要はないのかもね、もう悩んでる描写とかも一切出てこないし。一つの駒として考えて、ストーリーの構成・発想だけを楽しむのがこの作品のスタイルかも。
2009-12-27 ▼ あとがきが…
キノの旅本編のシリーズ13作目。
口絵部分を読んで、プロローグへ。プロローグの「この世界の話・b」でのキノの行動に違和感を覚えたが、エピローグの「この世界の話・a」を読んで納得。この辺りの本1冊の構成も含めて、流石に上手いと思う。
今回も大きな作りとしては、これまで通りだし、また、作品の水準も安定していると思う。ただし、今回決定的な違いとしては、まともなあとがきがついていること。まともとは言っても、普通に20ページ以上もあるので、全然まともではないけれど、それでもごく普通の質問に、割合キチンと応えているという点では、非常にまとも。作家9年目だということで、何か特別な記念とか言うことではないようなので、今回のようにQ&Aみたいな普通のことをやられると、逆に何かあるのか、と不安になってしまう。
2009-10-12 ▼ 登場する国は一種のパラレルワールド
中編作品も含んでいるので話数的にはいつもより少ないかもしれない。今回、死刑制度の話が多かったような気もする。あとは政治指導者の話とか。時節柄かも知れない。
あとがきはF.A.Q形式。英訳にも注目。初めの注意書きが将来を見越していてちょっと面白かった。
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お茶が運ばれてくるまでに―A Book At Cafe (メディアワークス文庫)
2010-03-02 ▼ 少し、思ってたのと違ったな
お茶が運ばれてくるまでに・・・一編くらい読み終わるのかと思えば、なんと一冊読めちゃいました。
本質的には絵本なんですかね、大人向けの。一編の文字数は大体掌編小説並みでした。
凄く短いのですが、相変わらずに皮肉ったお話は健在です。
黒星紅白さんの毎ページ差し込まれる絵本調の絵と相まって、ひしひしと来るものがありました。
そういった話以外は個人的にはあまり何とも思わなかったので・・・☆3つで。
時雨沢さんのあの手の話が好きな方にはオススメ、って感じです。
2010-02-25 ▼ 絵を楽しみたい人に
絵本なので絵を楽しめば良いと思う。絵は水彩画の優しい絵。文章は「キノの旅」の扉のショートストーリーが続いている感じと思えば間違いない。
大人=お金がある人、という解釈のもとに作られた絵本。やはりリアルの本屋さんは必要だな、と思いました。
2010-02-14 ▼ 大人の寓話集。 大人の絵本。 繰り返し味わいたいです。
教訓あり。示唆あり。反省あり。
さしづめ、大人の寓話集あるいは童話集といった趣です。
しかも1話はほんの数行から数ページほどのもの。
しかし、言葉は吟味されつくしており、また、絵も言葉同様の重みをもって読者に訴えかけます。
読んだその時の読者の心理状態により、「ど真ん中」にくる話しがあるかもしれないし「ふ〜ん」程度かもしれないし。
ニッチ・タイムや疲れた時など、ちょっと開いてみると心に沁み入る話しに出会えるかもしれません。
2010-02-02 ▼ 絵本だった
1ページに2行ほどしかないページも多い「絵本」だった。
短編集のようなものと思って購入してしまったのでちょっと期待はずれ。
作風はキノの旅のような感じで楽しめた。
2010-02-01 ▼ 短時間で世界がちょっとだけ綺麗になる本
人生で迷って、痛くて苦しくて、生きてるのが辛くて…。そんな心を、ちょっとだけ、あたたかく抱きしめてくれる本。そんな感じです。あったかく心に響く文章に、やわらかいイラスト。最近ちょっと疲れたなって人にオススメしたい本です。
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キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))
2010-02-19 ▼ 面白い!!
ライトノベルというもので、初めて読んだものが、このキノの旅でした。
えぐい話から切ない話から面白い話から、全て入っていてすぐに虜になりました!!
プロローグやエピローグや話順やあとがきや作者紹介や、
かなり工夫、というか遊んでいて好感が持てました。
9巻ぐらいまでは普通に楽しめますので、順に買っていくことをお勧めします!!
2010-01-18 ▼ 深い
人の痛みが分かる。多数決。大人になる。二度と戦争をしない。どれも一見すごく素晴らしいことのように思えるのに、こんな一面もあるのか。無駄のない文体とセリフで、人間の深い部分をえぐる。この作品が、電撃ゲーム小説大賞の最終候補作には選ばれながら受賞を逃すとは、大賞はレベルが高いのだなあ。
2010-01-04 ▼ 実は最初の一言が深いです。
『世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい』この言葉が実に深いです。この言葉の意味が真に分かった時、人生そのものを肯定できるのではないでしょうか。
さて、本書はとても面白いです。文章自体で読み手を魅了する小説ではないでしょうし、作者もそのような意図で書いているのではないでしょう。他の方も書かれているように、作者は『傍観者』としての立場を大事にしているのではないでしょうか。
一話一話が含蓄に富み、読んだ後に考えさせられます。(彼らは幸せだったのか? そもそも文明とは何なのか? 等等……)この『考えるネタ』を提供してくれる小説と考えるならば、この小説は素晴らしいです。
また、どの話から読んでも問題が無く、それぞれの話が自己完結している点にも好感が持てます。小説に特有の『設定・話の流れを覚える』という労力がほとんど必要ないので、とても素晴らしいです。(もちろん、設定を覚えた方が楽しめるとは思いますが)
文句無しにオススメします。このシリーズを読んだことが無い方は一冊だけでも良いので、買って読んでみて下さい。この小説を知らないことはある意味では不幸かもしれませんので……。
補足 ガリバー旅行記と設定が少々似ていると思いました。
2009-10-15 ▼ オススメです!
この「キノの旅」という作品は私がラノベを読むきっかけになった作品です。おもしろいので、ぜひ読んで見て下さい!
2009-08-11 ▼ 世界は美しくないけれど
主人公は旅人として、沢山の国を3日間ごとに渡り歩いていく物語です。
なんとなく手に取ってみたのですが、とても考えさせられるお話でした。
キノは旅先に短期間しかいない分、それぞれの国の個性は強烈です。
時にはあっと驚く事件も起きますが、キノは客観的に眺めるだけです。
この物語の面白さは、傍観者ゆえの面白さでしょうか。
様々な事件を外から眺めつつ、その感想は読者に丸投げしています。
淡々とした物語展開と、淡々としたキノの物の見方が、この物語を引き締める役目になっていると思いました。
決してハッピーエンドではありませんが、後味の悪さが良い意味で引き立っています。
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学園キノ (電撃文庫 (1283))
2010-02-13 ▼ 注意!
まず、キノの旅のあの雰囲気。あれが好きな人は読まない方が無難です。 次に、「旅」のキノが好きでそれ以外は認めねえ!っていう人。読まない方がいいです。 さらに、シズ格好良い!陸かわいい!ペットにしたい!って人。今すぐ学園キノのことを脳内から消し去ってください。さもないと精神に重大なダメージを負う危険があります。 最後に、銃器に関する知識がゼロの人。面白い面白くない以前に、さっぱり理解出来ないと思います。銃器に関する知識を深めてから読むことをオススメします。 以上の条件をクリアした皆さん。さあ一緒に学園キノを楽しみましょう。 硝煙、刀、弾けるトマト、舞い散る薬筴、赤い液(トマト的な意味で)、シルクのマントと漆黒コート、フルオートの射撃音、飛びかう鉛弾と純白のハト、溜息をつくスクラッ……もといストラップ、謎の、ロリコンの、犬の、繰り広げる世界にあなたも浸ってみては?
2009-10-15 ▼ シズファンには勧められない…
かなりはっちゃけてますね…キャラ崩壊に泣けてきます。
ええ…シズが好きなもので…
シズファンは読むべきではないかと…
ただ、ここまで吹っ飛んでいればそれはそれでいいような気もします。
(作者さんがとても楽しそうですし…)
ただ、ちょっと文庫1冊分となると展開が単調というか
飽きてしまうのが残念ですね…
キノシリーズのあとがきとかは好きなので
こういうノリも嫌いではないのですが…
やはり通常シリーズの方が好きなので評価を低めに。
2007-10-22 ▼ キノの旅と思う勿れ
時雨沢と地獄まで一緒に行きたい方にはオススメ 銃描写は好きかなー
2007-07-21 ▼ はっちゃけまくりのパロディ版「キノの旅」!
ライトノベル好きの方なら同じ作者の小説「キノの旅」をご存じだと思いますが、「学園キノ」は一口で言えば、ここまでやるかと思えるくらいはっちゃけまくったパロディです。
一応「キノの旅」の登場人物は出てきますが、外見などごく僅かの要素を除いて設定は原形をとどめていません。主人公の木乃(キノ)は女子高生で、色々あって仕方なく「謎の美少女ガンファイターライダー・キノ」に変身して魔物と退治するし、静(シズ)は魔物出現時にサモエド仮面に変身すると、原作でのシズのファンは9割くらいの確率で幻滅するだろう壊れっぷりをさらけ出しますし、陸に至っては外見さえ原形をとどめてません。
そんな感じですから、「キノの旅」のイメージを壊したくないという方にはお勧めしません。パロディと割り切って読むならそれなりに楽しめると思います。
ただ、パロディとは言えここまで崩すとショックが大きいので星4つとさせていただきます。
2007-07-21 ▼ キノで〈学園もの〉をしてみたい
―人間の持つ矛盾を寓話的な世界観のもと、透徹した視点で捉える―
そういった『キノの旅』の作者だからこそ、あえてつくり出した
徹底的に不条理かつ自己破壊的なセルフ・パロディ集―
ということなんでしょうか。
自己の作品を対象化して捉える批評性、バランス感覚のあらわれとも取れますが、
それにしては作品自体に対する「毒」が感じられない気もします。
なので結局は、単なる作者のストレス解消なのかもしれませんw
次々とたたみ掛けてくるノリと勢いだけのコントや、お約束のギャグも、
映像だったら、それなりに楽しめるけど、小説でやられてもなあ……
というのが、正直な感想です。
(パロディの元ネタがわかる、という人にはまた別の楽しみがあるのでしょうが。)
まずは〈学園もの〉として自立できる作品にした上で、
メタ視点を導入した方がいいのでは?
などと思ったりします。
ただ、それだと作者のストレス解消にはならないかもしれませんが……w
ともあれ、次作に期待、というところですね。
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キノの旅〈12〉the Beautiful World (電撃文庫)
2010-02-12 ▼ ふーむ。
たぶん「雲の前で」なんかはガンジーの非暴力主義を敗北主義とでも捉えた解釈なのかな?それかキリスト教の奴隷道徳的なものを批判する意図でもあったのか。
ただ思うのが、前まで「実物を見て描いた絵」って印象の作品が多かったけど、最近「絵を見て描いた絵」って印象が強いのは気のせいですかね?
例えば奴隷にしたって、アメリカにいた奴隷は「商品・所有物」だったから無意味に傷つけるなんて事は余りなかったらしいし。あんな人買いは、他の物語の中のデフォルメされたキャラクターに見えてしまうんですが。あと人類に無宗教の人間って実はいないんですよ。未開文明でも原始的な自然宗教があるし。だから無宗教と宗教の対立軸ってのはどうなんだろうなぁ。
それと最初から人は分かり合えないというオチというかスタンスで書かれてますが、人という部分で必ずどこかに共通項がある気がするんですよね。ガンジー的楽観主義じゃないですけど。
うーん、もしかしたら作者が宗教嫌い(偽善的に映る物)が嫌いでそれがもろに反映してるのかも。
でも自分はマザーテレサとか凄いなぁって思いますけど、偽善に見えても。
2009-05-06 ▼ キノの旅12
とてもよかったと思う。
キノの旅はいつもさらりとしていてすぐ読めてしまう。
推測ですが、キノの旅を読んでなかったら、小説やライトノベルを読んでないので、筆者の時雨沢恵一さんに感謝!!!
続編お待ちしてます。
2008-11-04 ▼ “美しい”が少ない感じ
キノ、シズ、師匠が順番に出てきて三者の違いを楽しむパターンはマンネリかなと感じました。
口絵の部分はキャラ紹介としていいと思うんですが。
「賭の話」はオチの読める話。
この前フリの長さ、それでも時雨沢先生なら! と期待した結果は……。
「雲の前で」は3巻に収録の「雲の中で」前日の出来事。
最後にもってきてたり、その内容から後日談もありそうな予感。
「努力をする国」、「日時計の国」は皮肉が効いてて楽しめました。
「日時計の国」は電撃文庫MAGAZINE Vol.1の付録に収録されていたものです。
世界が日暮れていくような世界観は相変わらずですが、空が白むのを感じさせてくれるお話がなかったかなと思います。
2008-10-26 ▼ 終わらない話
時雨沢さんは3の倍数を作品の一区切りと考えている。
映画などの3部作然り。
キノも当初3巻で終わったつもりだったそうな(『終わってしまった話』が象徴的)。
そしてそんなキノもこれで12巻、3の倍数すなわち最終巻。
だった可能性もあったねー、という話。
さて、今回は長編なしの短編16本。
緊迫感漂う話─早い話がキノがパースエイダーを抜かなければならないような冒険─もなし。
久しぶりに機転や狡猾さ、立ち回りの良さを見せるキノのアクションも見たかったので少し残念。
比較的静かで穏やかに、短い話がサクサクと。
心温まるエピソードよりも、この作品の顔とも言える皮肉の効いたエピソードが多いです。
そして16本とエピソード数も多いので、ひとつやふたつは必ずお気に入りのものが見つかるのではないでしょうか。
個人的には『手紙の話』で目頭が熱くなり(オチが酷いですがw)、『日時計の国』(もしくは『正義の国』あるいは『続・寄付の話』…って、多いな)で皮肉を堪能させてもらいました。
『賭けの話』もオチは読め易いですが、面白いです。
更に初めてエルメス以外のモトラド(無論、しゃべる)まで登場し・・・。
これだけの歳月と巻数を経てもまだまだ褪せない面白さがあります。
ちなみに今回はあとがきは普通。ちょっとページ数が多いですが。
内容は11巻同様、普段本を読むだけの人にとってはあまり知りえない内側の話。
プロット→執筆と始まり、脱稿→完成までの経緯が紹介されており、興味深い。
尚、あとがきの代わりにエピソードがひとつ妙な箇所に収録されています。
普通に読んでいると15本しかありません。
前がないのにいきなり『続・〜〜の話』というエピソードが出てきますから気が付くかとは思いますが、残りひとつはカバー裏にありますのでご注意意を。
(カバー下ではありません。外したカバーを裏返してください。)
2008-10-23 ▼ いつもよりちょっと物足りなかったかな
「キノの旅」の最新刊です。
ここんとこ、「学園キノ」という番外編が入っていたので刊行ペースが落ちていましたが、これで通常サイクルに戻ったのではないかと思います。
さて、今作ですが、、ちょっといつもと感じが違って切れ味が悪かった様に思います。いつもが素晴らしいだけに、一般論でいえば及第点に達してはいるんですが、少し物足りないというかキレが悪いというか何かが足りない感じがします。
いつもと同じように、キノとモトラドのエルメスのコンビが世界各地のいろいろな国を回り、その国でいろいろな事件を見たり、巻き込まれたり、傍観したりするシリーズ構成はいつもと同じで、積極的に事件に関与しないスタンスも変わりませんし、どちらかというとシニカルな設定が多い中でちょっと感動するネタを入れてくるのも変わりません(←ただし、今回はその感動ものは最後にひねりを聞かせて感動になりませんでしたが)。
しかし、どことなくキレが悪かったです。ディーとシズなどのサブキャラの回や、売られた奴隷の話などが結構長かったりしたのもあるでしょうし、ひょっとしたら、キノのガンマンとしての腕や旅人としてのスキルを活かしたアクションシーンとかがなかったのが原因かも知れません。個人的には、キノが巻き込まれながらも事件を解決する話や、腕を買われて戦うような話もたまに読みたいです。
さて。キノの旅シリーズといえば、毎度毎度あとがきが予定外なところにのっていたり、変則的なものだったりというのが読者の恒例のお楽しみなんですが,今回もいつもとは一風変わったあとがきになっています。ある意味で正当派といえば正当派なんですが、今回は長さが違うし、意外な発表(?)もありますよ。
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リリアとトレイズ V 私の王子様〈上〉 (電撃文庫)
2010-01-26 ▼ 物語は終着に向かう
トレイズが西側最大の大国の才色兼備の年上の王女のもとに婿入りする話があることが明らかに、
トレイズと双子の兄妹あるいは姉弟から結婚しろと迫られる
それに対してトレイズが出した答えは?
冒頭からこのような謎から始まります
果たしてリリアとの関係がどうなるか
一方、リリアは母アリソンと列車の旅に、そこにたまたま乗り合わせたのはトレイズとリリアの父トラヴァス少佐がいた
彼はトレイズの婚約者であるところの祖国の王女様の護衛をしていた。
物語はこんな感じで進みます。
いまだにトレイズもリリアも知らないところで陰謀が進んでいる中で、二人は思わぬ出会いをし
そして物語は一つの終着駅に列車と共に向かっていく事に・・・・。
2007-03-30 ▼ 一粒で2度おいしい
今回も列車内での事件です。
導入部分だけで終わるので
本の厚みの割に要所だけ挙げると展開は非常にスローです。
しかし、本の中で旅行に出かけるような気分になれます。
もちろん、続きも気になるので買います。
カルロの物語が最後に結構ページを割いて綴られます。
オチは容易に想像できますが
マンネリ感はなく、気持ちのよいお話です。涙で前が見えません。
早い展開ですぐ終わってしまうよりも
長く楽しみたい作品なのでこれからもじっくり読みたいです。
あと、巻頭のカラーイラストと
巻中のモノクロイラストの絵が違いすぎていて
どっちがアリソン?リリア?と識別にちょっと困りました。
2007-03-28 ▼ いまのところなんとも・・・
だらだらとストーリーが進んでいるだけですね。
でも、やはり時雨沢さんの小説のいいところは、文章が独特なところだと思います。
だから内容に関係なく、読んでいるだけで楽しいです。
それに、いつも最後に「面白かった!」とくる作品なので、下巻が楽しみです。
2007-03-12 ▼ またもや二ヶ月連続刊行の前後編の前編
アリソン3以降前後編で連続刊行が定番?となったシリーズが遂にクライマックスエピソードに突入!
収録内容は
序章
第一章「その日までのいろいろな出来事」
第二章「春休みが始まって−」
第三章「そして二人は出会った」
第四章「ヒルダとリリア」
第五章「殺人の理由」
小生意気なガキ・超拡大版
を収録
リリアとトレイズ、二人それぞれに相手をみつけなければいけない事情がある中始まる春休み、列車で旅行中のアリソン、リリア親子とトレイズの前で事件が・・・
事件の内容的にはアリソン3を彷彿とする感じがします。
しかし個人的にはラブラブだったというアリソンとヴィルの学生時代の話も短編でいいから読んでみたいですね。
後編が待ち遠しい一冊です。(前後編まとめて読むつもりだったんだけど待ちきれなく読んでしまいました。)
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アリソン (電撃文庫)
2010-01-25 ▼ 第一次大戦の頃の異世界
第一次大戦の頃の欧州に似た異世界を舞台として物語です。
主人公はアリソンとヴィルという少女と少年。
典型的なボーイミツーガールの冒険譚です。
この世界は一つだけの大陸で、ルトニ河と呼ばれる大河を挟んで対立する二つの陣営の戦いが続いています。
東側のロクシアーヌク連邦と西側のベゼル・イルトア王国連合
この両陣営の長きに渡る戦争の中でのつかの間の平和、小康状態を保っている。
アリソンとヴェルは、ロクシアーヌク連邦側の人間です。
彼らが一人の老人の語った宝の話から冒険の旅に出る事になります。
アリソンは空軍のパイロットであるとの設定です。
戦闘機と言っても複葉機に乗って彼女は戦います。
ヴェルはそんなアリソンに付き合うように一緒に冒険をする
そんな感じで物語は進んでいきますね。
国際謀略モノと言いたいとこだが、政治云々は、二人の旅に添える小道具みたいなもので
基本的にアリソンとヴェルの冒険が主の物語と思ってください
2009-10-27 ▼ 空軍パイロットの少女
大陸が一つしかない世界。その大陸が山脈と川を境にして東西に分かれて冷戦状態になっている。
大陸の東のロクシアーヌク連邦に住む十七歳の少年と少女が主人公の冒険物語。
ロウ・スネイアム記念上級学校のヴィルヘルム・シュルツは、帰る家がないため夏休みを学校で過ごしていた。
そこに空軍の飛行機で舞い降り、生徒や教師が驚いて見守る中校庭に降り立ってたのは、戦争孤児院『未来の家』でヴィルといっしょに育った
「空軍の兵士」アリソンだった。
二人が知り合った「ほら吹き爺さん」が誘拐され飛行機で連れ去られたため、それを飛行機で追いかけて川を越え冷戦状態の西側に渡ってしまい……。
飛行機がプロペラの軍用機だったり、サイドカーのバイクが重要な交通手段だったりと、『古きよき時代』の匂いのする文化の設定に、若い女性が空軍パイロットとしてあたりまえに勤務している近未来的な職場環境の世界が新鮮です。
主人公二人が、西の国の人たちに対して「憎しみや敵意をもっていない」ため、その行動や言動が明るく裏がなく、サラサラと読める楽しい本でした。
戦争の記憶や長い間の対立、それでも「和平」も望む人々の気持ちがお話のそこここにちりばめられていて、物語に深みを与えてくれています。
2009-09-12 ▼ 例外的な航空機モノ
あんまり売れない航空機モノの中で「アリソン」はかなり頑張ったほうだと思う。洞窟の中の仕掛けはいまいちなのは否めないが航空機モノという視点から見ればこの作品は例外的な成功を収めている。
森博嗣のスカイ・クロラとアリソンとを除いた場合、何が残るだろうと思うと悲しくなる。飛行機小説の世界では、一定の供給の期待はあってもヒットを飛ばせるほど多くの需要がないのが現実だ。スカイ・クロラのように飛行機の操縦方法のウンチクがわんさか出てきたところで、喜べるのは一定のマニアなのだろう。たぶんほとんどの人の頭の中では、飛行機が今どんな状態になっているか分からないまま読み進めることになるんだと思う。その点において「アリソン」はスカイ・クロラと違い、実に読みやすい部類に振り分けられているといえるだろう。飛行機についてよく分からなくても読めてしまうのだ。それなのに航空機モノとしての面白さを失うことはない。もちろん航空機の描写だけで売れるはずはない。本書の中には実にいろいろな「面白さ」「楽しさ」などが詰まっている。この本は、航空機モノだから売れた、というよりも、本書のタイトルにもなっているアリソンと、アリソンの愉快な仲間たちが作り上げる世界に読者が引きつけられていった結果だと思う。様々な人が様々な理由で本書に手を伸ばしたのだろうが、少なくとも、航空機モノだから、といって手を伸ばした人は、たぶん少数なのかもしれない……。
2008-04-22 ▼ アニメ放送開始
アニメ放送開始された6年前の作品。少年少女の冒険活劇とありふれた設定ながら主要キャラが立っていて、それなりに展開がスムーズで読みやすかった。また戦闘機や戦闘シーン等も単純すぎず、マニアックすぎずそれほど気にならずに馴染んでいたのも良かった。挿し絵がもう少し萌えてなければ良かったかなと思う。
2007-01-24 ▼ 空想の世界へ…
私はこの作者の別の作品である「キノの旅」で初めて時雨沢恵一さんの世界に触れました。その後なぜかしばらく本屋さんで隣に並ぶ「アリソン」には手を出さずにいた私でしたが、最近ふと思い立ち「アリソン」を読んでみて、どうしてもっと早く読まなかったんだ、ってすごく後悔しました。「キノの旅」の少し暗くてリアル(?)な描写に比べると、「アリソン」は軽くてファンタジー性も大幅アップという感じで、引き込まれるような世界観とその描写は、今を時めくライトノベル作家さんたちの中でも特に素晴らしく、御一読の価値があると私は思います。現実世界のいろいろにちょっと飽き飽きした貴方も是非、このファンタジーの世界に足を踏み入れてみませんか?
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リリアとトレイズ〈1〉そして二人は旅行に行った〈上〉 (電撃文庫)
2010-01-11 ▼ 第二次大戦の頃に似た仮想世界の物語
前作のアリソンの続編である。架空の世界の架空の国の物語ですが、科学技術など見てみれば、第二次大戦直前後くらいの時代のヨーロッパをモデルとした世界です。
主人公はリリアという名前の十五歳の少女
前作の主人公アリソンとヴィルとの間に生まれた女の子です。
もう一人の主人公・トレイズは、これも前作で活躍し王女・フィオナとベネディクトの間に生まれた王子様です。
作品は、どこまでも主人公二人に焦点を置き、国際陰謀モノの様相も無いわけではないが
それは主人公たちの活躍の舞台を提供するための道具に過ぎず。
決してそれを重点に置いたものではないですね。
それにしばしばリリアの視点を強調するためでしょう、リリアによる一人称で物語が進んだりします
リリアとトレイズという、少女と少年の冒険譚が主題の物語です。
2008-04-30 ▼ 王子様とお姫様の物語。
って、感じです。
作中(シリーズ全巻中)にも2度この言葉が出てきています。
前作の「アリソン」は色々な冒険があったり、人間関係があったり、恋愛あったりで、アドベンチャーストーリーの王道を突き進んでましたが、この作品はちょっと違う感じです。
前作のアリソンとヴィルは少し変わった生い立ちで、その上他の少年少女にはないものを持っていて、彼らの発想やアイディアは読んでいてとても面白かったです。
しかし、今作のリリアとトレイズは、ごく普通に育てられていて(?)、特別なものもない、少なくとも考え方は、どこにでもいる普通の少年と少女でした。
それゆえ、二人っきりになってお互いをやや意識したり、言いたい事も言えない事もあっり、一人で鬱々と悩んでいたりしているのが描写されていて、なんというか、色々と共感したり、一言言ったやりたくなったりしましたよ。
とことん客観的に記述しているのに・・・やっぱりこの作者はすごいです。
前作の二人は世界の中心にいて、世界を引っ張っている感じでした(特にアリソンが)。
しかし今作の二人は世界の中心にいるけれど、二人は動かないまま、世界がぐるぐると激しく回ってる感じがします(特にリリアが)。
そんなわけで受けた印象が、「王子様とお姫様」、です。
見所は前述のものに加え、リリアの成長とトレイズの活躍です(逆はあまりなかったです)。
私は個人的に、この作品が大好きです!
・・・なんかシリーズ全体の感想みたいになってしまいましたね・・・
2006-10-06 ▼ ヴィルそっくりなリリア
リリアの茶色の目と目元は、ヴィルそっくりです。これでもかってくらいに、フィオナとベネディクトの子供であるトレイズがリリアに自分が王子である事を言わないのがじれったいです。面白いので読んでみてください
2005-04-30 ▼ ええええええええええええ!?
ト……ト……ト……ト、ト、トトトトトレイズがこんな二枚目キャラだったなんてえええええええ!!??はっ!? い、いやすみません。つい我を忘れてしまって。そ、それにしても驚きました。前作『アリソン』のラストに登場した彼の発言の数々から湧いたイメージが、『お調子者の二枚目半キャラ』という感じだったので……(見た目はカー少佐の姿をそのまま)。まさかここまでイイ男とは(見た目だけじゃなく)……。それにしても、今回も期待を裏切らない面白さ。時雨沢先生は本当にユーモアのセンスが素晴らしいですねぇ…。前作の方々のラブラブっぷりとか、今作からの人達のドタバタっぷりとか、読んでいてずっと頬が緩んでました。特に列車内での、トレイズと同室の老夫婦(?)の会話と、中盤でのアリソンと『英雄さん』の会話が……。(ああ、それにしても本当に『彼』は成長しましたねぇ……)若干疑問に感じた点が、まぁまだシリーズ一冊目の上巻というせいもあるのでしょうが、今作メインの二人が、前作『アリソン』ほどの特徴がないこと。『アリソン』ではヴィル 『頭脳派』『精密射撃』『完全記憶』アリソン『行動派』『飛行操縦』『完全無鉄砲(強引?)』と、明確かつ明瞭な特技、個性があったのですが、リリアとトレイズには今のところ「これ!」という個性が感じられませんでした。上巻で張られた伏線と共に、下巻で時沢先生がそれらの点をどう料理していくのかに注目してます。
2005-04-01 ▼ アリソン続編、やっぱり出た
時雨沢氏の人気シリーズ、「アリソン」の続編となる本作。アリソン3から18年後を舞台とし、主役はアリソンの子供リリアとベネディクトとフィオナの子供トレイズとなっています。話の内容はアリソンと同じように、二人が旅行に出かけて陰謀に巻き込まれる・・・といった、ある意味王道ともいえるものです。しかしながら、繊細な描写と適度に盛り込まれたユーモアが、この作品を他の作品と一線を画した物としています。話の展開の持って行きかたにやや強引とも取れそうな部分がありましたが、さして気にならない程度でスラスラと読むことができます。今回もいろいろと伏線がはってそうで、これからの話がどうなるか非常に気になります。次巻が今から待ち遠しいです。なお、前作「アリソン」とリンクしているところが多く、それを読んでから本作を読んだほうがいいでしょう。
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